南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
2
担当者
岡田 悦典
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 刑事司法と刑罰のあり方を考える
授業概要 2009年に導入が予定された裁判員制度など、刑事司法制度と刑罰のあり方、さらには少年司法制度について研究することが目的です。ただし、司法制度の具体的なあり方を研究することによって、基本的な理論について考えることも目的とします。演習では、特に、刑事司法制度の枠組みなどを学ぶとともに、現代的課題をトピック的に考えていきます。
学修目標 刑事司法制度を中心としたテーマについて、刑事裁判や少年司法の仕組みを理解し、刑事訴訟法、少年法の基本的枠組みや司法制度についての理解を達成することが目標です。この過程を通じて、現在行われている刑事裁判や刑罰システムがどのように運営されているのか、刑事裁判や少年司法の基本原則を学びます。後期には各々レポートを提出します。
授業計画 春学期:基本的な文献を輪読します。
1   ガイダンス
2〜14 裁判員制度、少年司法、司法制度一般に関する基本文献の輪読
     コリン・P. A. ジョーンズ『アメリカ人弁護士が見た裁判員制度』 (平凡社新書)
     ダニエル・フット『名もない顔もない司法』(NTT出版)
     藤原正範『少年事件に取り組む−家裁調査官の現場から−』
15   まとめ(なお、可能な限り、裁判傍聴を行います)
秋学期:刑事司法、少年司法に関する基本文献や最近起きた事件を素材としつつ、それに基づくテーマ選択をし、検討します。下記は、その例です。
1   テーマの選択
2〜5 刑事訴訟の基本問題の検討(無罪推定、黙秘権など)
6〜10 裁判員制度の基本問題の検討(選定手続、証拠裁判主義と自由心証主義、評議、判決、量刑など)
11〜14 少年司法、刑罰論の検討(終身刑論の是非、刑務所民営化、少年法改正後の問題など)
15   まとめ、レポート提出
授業時間外の学習(準備学習など) その日に学んだことを復習すること。
評価方法 ゼミの出席・議論への参加程度60%、レポート20%、報告20%を総合的に評価します。
テキスト 資料を適宜配布します。
その他 このゼミでは、ゼミ参加者が問題意識を共有して、一緒に調べ、考えていくことを予定しています。何が問題なのか、自分なりに考えて調べていくことを求めています。