南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
都筑 満雄
他の科目との関連 民法総論、物権法、契約法、債権総論
他学科履修
副題
授業概要  債権法の中の債権発生原因を扱う債権各論のうち、不当利得、不法行為について講義する。中でも講義の重点を不法行為法に置く。不法行為法は、近時において発生する民事訴訟の多くが不法行為訴訟であり、また世の中に生ずる多様な問題がこれに関わっているという点で、実際にも大変重要な分野であるとともに、その基本概念や基本構造の理解をめぐって様々な見解が提唱されるなど、理論的にも大変興味深い分野でもある。本講義では、その全体像の把握と各問題点の理解を目指して、その基本的な制度およびこれにまつわる議論を中心に解説をする。
学修目標 不法行為法の全体像の把握と各問題点の理解を目指す。
授業計画 1.不法行為法序説
2.不法行為の成立要件・過失
3.違法性
4.責任能力
5.因果関係
6.人格的利益の保護
7.財産的利益の保護
8.特殊の不法行為・使用者の責任ほか
9.製造物責任ほか
10.不法行為の効果・損害賠償額の算定
11.損害賠償額の調整
12.損害賠償請求権の特殊問題
13.不当利得・給付利得ほか
14.不法原因給付ほか
授業時間外の学習(準備学習など) 毎回の復習として講義で扱った範囲についてテキストを読むこと。
評価方法 定期試験の結果等による。
テキスト 藤岡康宏ほか『民法IV債権各論〔第3版補訂〕』(有斐閣2009年)
その他 六法を必ず持参すること。