南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
3・4
担当者
唐津 博
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題
授業概要  雇用・労働関係法(労働法)に関連するさまざまな問題を取り上げて、法理論的、立法論的に深く掘り下げた検討を加える。関連資料(関連法律、判例、学術論文、労働関係各種資料、関連文献等)の収集、整理、分析の方法等について習熟の度合いを高める。
学修目標  労働法の基本的知識を確実に習得し、リサーチ能力、コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力の確実な向上を図る。
授業計画  春、秋の各開講時に、テキストを使って討論するテーマの選定を行い、レポートの担当者等、各期の計画を立てる。ゼミ生全員の意見を踏まえて、全員が積極的に討論に参加できるように、最近の雇用・労働事情のもとで、より実践的な意義を有するテーマを選定することにしたい。毎回のレポートでは、教員とゼミ生だけでなく、ゼミ生相互間の率直で活発な意見交換、質疑応答が交わされることを期待する。
 取り上げるテーマ(予定)は、以下の通りである。
(1) 労働条件の決定システム
(2) 労働者の範囲
(3) 使用者の範囲
(4) 採用、採用内定、試用
(5) 賃金、退職金、賞与
(6) 労働時間、休憩、休日、時間外・休日労働
(7) 休暇、休業、休職
(8) 労働災害の補償
(9) 配転、出向、転籍
(10) 昇進、昇格、降職、降格
⑪ 労働者のプライバシー・個人情報・人格の保護
⑫ 労働条件の不利益変更
⑬ 懲戒
⑭ 解雇、整理解雇
⑮ 労働契約の終了
⑯ 雇用平等
⑰ 知的財産・雇用の流動化と労働法
⑱ 管理職の法的地位
⑲ 派遣・パートタイム労働
⑳ 労働基本権(団結権・団体交渉権・団体行動権)
  団体交渉
  労働協約
  組合活動・争議行為(ストライキ)
  不当労働行為制度
  労働紛争の解決
 なお、例年、夏季休暇中に名古屋大学・労働法ゼミ(和田肇先生)との合同のゼミ合宿を行っている。
授業時間外の学習(準備学習など) 各期の計画にもとづいて、テキストや参考資料を用いて予習をしておくこと。
評価方法  プレゼンの内容(レジュメの内容・構成、報告の進め方)、討論への姿勢、ゼミ活動全般への意欲、参加状況について評価する。なお、評価の割合は、プレゼンの内容を50%、その他を50%とする。
テキスト 土田道夫・豊川義明・和田肇『ウォッチング労働法(第3版)』(有斐閣、2009年)
〈参考文献〉村中孝史・荒木尚志編『労働判例百選(第8版)』(有斐閣、2009年)
     浜村彰・唐津博・青野覚・奥田香子『ベーシック労働法(第3版)』(有斐閣、2008年)
     唐津博・和田肇編『労働法重要判例を読む』(日本評論社、2008年)
その他