南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
3・4
担当者
久世 表士
他の科目との関連 民法、民事訴訟その他民事法全般
他学科履修
副題
授業概要 企業が資金繰りに窮して手形の不渡りを出して倒産したり、会社員がリストラにあって生活費に困り果て、サラ金からお金を借りて返せなくなったり、あるいは住宅ローンが払えなくなってしまったときに、いったいどのように対処すればよいでしょうか。このような場合に適用されるのが倒産法です。破産手続、民事再生手続、会社更生手続、特別清算手続の制度があります。授業ではこれらの倒産手続について学ぶことにします。
学修目標 1 倒産とはどのような社会現象なのかを知る。
2 倒産事件の解決方法にはどのような方法があるかを知る。
3 破産手続、民事再生手続、会社更生手続、特別清算手続とはどのような手続で、どのような場合に利用されるのかを知る。
4 倒産事件を、倒産債務者、債権者、債務者の取引先といった様々な利害関係人の立場から複眼的に見る能力をつける。
5 社会に出て倒産事件に遭遇したときに、冷静に対処できる能力を身につける。
授業計画 1 倒産とはどのような社会現象なのかを具体例にそくして学ぶとともに、破産手続、民事再生手続、会社更生手続、特別清算手続の特色について学びます。
2 破産手続の全体構造を学びます。
3 破産の申立とその効果について学びます。
4 破産手続の機関・破産財団について学びます。
5 破産財団に対する債権者とその権利行使方法・満足(配当)について学びます。
6 破産手続が開始するとこれまでの契約関係がどのように処理されるのかを学びます。
7 破産財団の増減(1)取戻権,別除権,相殺権
8 破産財団の増減(2)否認権
9 消費者の破産手続についてその特色を学びます。
10 民事再生手続の概要について学びます。
11 民事再生手続と破産手続の相違点について学びます。
12 消費者の民事再生手続について学びます。
13〜14 会社更生手続と特別清算手続の概要を学びます。 
15 定期試験
授業時間外の学習(準備学習など) 予め指定するテキストの範囲と条文を読んでおくこと。
評価方法 定期試験により評価します。
テキスト 山本和彦『倒産処理法入門〔第3版〕』(有斐閣2008年)
その他