南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
4
担当者
平林 美紀
他の科目との関連 民法科目を履修済又は履修中であることが望ましい。また、機会があれば、「消費者法」など、関連科目も受講されたい。
他学科履修 不可
副題 法的素養をもつ市民のための民法
授業概要  複数の民法関連科目について単位を取得したものの、民法を分かりにくいと感じたまま卒業の時期を迎える学生は少なくないであろう。しかし、大学を卒業し、社会人として生活することになる者にとっては、学生時代以上に法的問題に直面する場面が少なくないと思われる。衣食住を手に入れるための様々な契約を自分自身が当事者となって結ぶ機会は格段に増えるであろうし、思いがけない事件や事故に遭遇するかもしれない。また、新しい家族関係を築いたり、逆に従来の家族の高齢化に伴う問題を抱えることになるかもしれない。
 この演習では、民法を今一度学ぶ機会を提供し、今後の人生で起こりうる民法上の諸問題に対処するための知識と、何よりも法学部出身者として恥ずかしくないように、民法の考え方を身に付けてもらいたい。
学修目標  民法全般について、復習の機会とすること。
 社会で発生している問題を、民法の視点から分析できるようになること。
授業計画  不動産売買、金銭消費貸借、借地借家、建築請負、不法行為、結婚・離婚、成年後見、相続などをテーマとした問題を考える。
 具体的な方法は受講生の人数や希望を聞いて決めるが、可能であれば、選択されたテーマにつき、報告者(1回につき2名程度)からの報告をきっかけとして、受講者にも発言を求めることとしたい。
1. 授業ガイダンス/自己紹介、報告分担決定
2. 個別報告のための準備(図書館を利用しながら、報告の準備を行う機会とする)
3.〜14.個別報告と自由討議(財産法に関するテーマ9回、家族法に関するテーマ3回程度を予定している。財産法については通常の講義ではあまり時間を取ることがしにくい特別法にも触れる)
授業時間外の学習(準備学習など) 報告内容について、手持ちの教科書等を参照しながら、十分理解ができたか確認をすること。
評価方法  演習形式の場合(下記の「その他」欄参照)、出席状況(40%)、担当した報告の内容(40%)、質疑応答の態度等(20%)を、総合的に考慮する。
テキスト  特になし(必要に応じて、判例や文献のコピーを配布する)
その他  六法必携
 演習形式での授業を予定しているので、受講者数が30名を超える場合は、何らかの手当(たとえば、講義形式とし、代わりに定期試験期間に筆記試験を課すなど)が必要になるかもしれないので、受講希望者は、履修登録をしたうえで、初回授業に必ず参加すること。