南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
4
担当者
岡田 悦典
他の科目との関連 特に、憲法、刑事訴訟法を履修することが望ましい
他学科履修 不可
副題 社会における裁判の役割を考える。
授業概要  刑事裁判を中心にして、司法制度のあり方についての理解を深める。刑事裁判に関する司法参加や、弁護士制度のあり方、被害者参加のあり方、少年司法制度のあり方について取り扱うと同時に、この演習では、さらに広く、裁判官の独立性、違憲審査権、最高裁判所裁判官の国民審査など、司法のあり方を幅広く検討する。素材としては、裁判に関するテーマを取り上げて、それに関する論文を毎回一つずつ輪読する。
学修目標  社会における裁判の役割を展望すると共に、司法のあり方について、各自がしっかりとした基本を備えて議論できるようになることを目標とする。特に、アメリカとの違いに関する文献を選択することによって、日米間の比較をも論ずることができるようにする。
授業計画  以下の内容を扱う。
1.違憲審査権と司法の役割
2.日本人と裁判意識
3.司法の独立
4.最高裁判所裁判官の国民審査制度
5.弁護士の役割と法テラス
6.日本型の民事訴訟とは?−現状と課題
7.日本型の刑事訴訟とは?−現状と課題
8.国民の司法参加−裁判員制度
9.被害者と司法
10.少年と司法−少年司法の課題
11.修復的司法
12.薬物専門の司法
13.裁判における正義
14.裁判と立法
授業時間外の学習(準備学習など) その日に学んだことを復習すること。
評価方法 ゼミの出席・議論への参加程度60%、レポート20%、報告20%を総合的に評価します。
テキスト 参考文献として、田宮裕『日本の裁判』(有斐閣)、佐藤幸治『日本国憲法と「法の支配」』、ダニエル・フット『名もない顔もない司法』(NTT出版)。適宜、ゼミでは資料を配付します。
その他 刑事訴訟法、民事訴訟法、憲法を事前に受講ないし勉強しておくことが望ましい。