南山大学

 
指定
期間
秋期隔週
単位
年次
1・2
担当者
西川 耕平
講義題目 学習組織への変革実践としての組織開発
開講キャンパス
授業概要 組織開発とは、クライアント集団・組織に対して変革介入者が変革を実践する過程で、クライアントが自立変革能力を獲得する活動を対象にした領域です。内外の助けを借りながらも組織を自らの力で変えてゆく人や集団で起きている事がテーマですから、当事者達が主体的に変わろうとする実践を、どうすれば引き出せるかという日常的な示唆にあふれた領域です。
学修目標 組織開発の学説と歴史的展開の理解
変革実践介入理論と技法の理解
授業計画 1.組織開発とは何か:全体像の概略
2.組織開発の歴史 1:ラボラトリートレーニングの流れ
3.組織開発の歴史 2:モチベーション・リーダーシップ・Learning Organization
4.組織開発の歴史 3:産業民主化とアクションリサーチ
5.組織開発の定義: 主要コンセプトと枠組み
6.変革実践介入 1:枠組みと必要技能
7.変革実践介入 2:集団レベル チームビルディング
8.変革実践介入 3:集団レベル カルチャーとファシリテーション
9.変革実践介入 4:大規模変革介入とWhole System Change
10.組織開発とマネジメント 1:戦略的組織デザインと組織開発
11.組織開発とマネジメント 2:Human Resource Managementと組織開発
12.新しい組織開発 1:ポジティブムーブメント
13.新しい組織開発 2:ポジティブ介入 Appreciative Inquiry
14.新しい組織開発 3:対話とストーリーテリング
15.試験(レポート)
授業時間外の学習(準備学習など) もし人や集団が変わる(変わらなかった)体験があれば、整理しておいてください。紹介できる範囲内で、クラスで、その体験と意味を話し合うことが、組織開発の理解を深めるだけでなく、変革実践に必要な対人能力を刺激することになります。
評価方法 討論や発表などクラスでの活動(50%)と主要語確認クイズ(50%)の合計で評価します。
テキスト 特定のテキストを指定しませんが、必要な学習教材は、事前に印刷しておきますから、開講期間前にできる限り読んでください。
以下の文献を推薦テキストとして紹介します。
Cummings, TG., CG. Worley (2009) Organization Development & Change, 9 ed., South-Western.
Anderson, DL. (2010) Organization Development, SAGE.
Rothwell, WJ., et.al., (2010) Practicing Organization Development, 3 ed., Pfeiffer.
その他 本科目は秋学期の週末土日(土曜日2〜4限、日曜日1〜4限)の2回で実施される。本年度の具体的な日程は、教務課Webページの隔週講義科目一覧および教育ファシリテーション専攻Webにて確認すること。