南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1・2
担当者
有元 將剛
講義題目 統語と意味
開講キャンパス
授業概要  言語表現が持つ意味にまつわるさまざまな問題に対して、言語理論がどう貢献しうるかを論じる。意味と意義、指示のあいまい性、文の意味としての真理値、文字通りの意味とコミュニケーション等、言語学における伝統的な研究課題を、現代理論言語学の発展との関係において検討する。また、数量詞やWh句を含む演算子の解釈、代名詞の変項としての解釈、統語構造に投射される動詞の語彙概念構造、時制と相、意味表示における事象の位置付けといった統語論と密接に関連する諸問題についても、いくつかを取りあげて、近年の言語理論の成果を考察する。
学修目標 1.統語構造と論理形式の関係について理解を深める。
2.英語、日本語という言語の特性が、この問題とどう関わるかを理解する。
授業計画 1.Introduction
2.Specificity and definiteness〜その1
3.Specificity and definiteness〜その2
4.Weak and strong determiners〜その1
5.Weak and strong determiners〜その2
6.Wa and ga〜その1
7.Wa and ga〜その2
8.Individual- and stage-level predicates〜その1
9.Individual- and stage-level predicates〜その2
10.Information Structrure〜その1
11.Information Structrure〜その2
12.Topicalization and scrambling〜その1
13.Topicalization and scrambling〜その2
14.Existential and possessive sentences〜その1
15.Existential and possessive sentences〜その2
 ただし、受講生の希望や興味により、授業計画の一部を変更することがあり得る。
授業時間外の学習(準備学習など) 各テーマについて、その歴史的背景を含めて深く理解するとともに、いくつかのテーマについて、広く文献情報を調べ、小論にまとめる。
評価方法 授業での発表:20%、期末レポート:80%
テキスト 関連論文のコピーを配付する。
その他