93102 アメリカ思想・宗教研究
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選 |
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秋学期 |
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2 |
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1・2 |
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大宮 有博 |
講義題目 | アメリカ・キリスト教の歴史 |
開講キャンパス | |
授業概要 | キリスト教(特にプロテスタント)の歴史は、アメリカ合衆国を知るための重要な知識である。ヨーロッパ人が北アメリカ大陸にやってきて以来、キリスト教(特にプロテスタント)は、アメリカの精神文化を作ってきただけではなく、政治にも大きな影響を及ぼしてきた。また、人種的少数者や性的少数者に対する差別や「強い国」への道も、実はキリスト教が支えているとも言える。このクラスではアメリカ・キリスト教の歴史を、教会と社会の関係に焦点をおいて概観する。 今年度の授業では、前半部分でアメリカ・プロテスタント・キリスト教史の流れを概観した後、後半部分ではマーティン・ルーサー・キングJr.の思想に彼の説教の分析をとおしてアプローチする。 |
学修目標 | 1.アメリカで形成されたキリスト教は、近現代のキリスト教自体の姿も変えた。アメリカのキリスト教を知ることは、現代のキリスト教についての理解も深める。 2.アメリカに入ったキリスト教は、「アメリカの精神」を築いた。それは、マジョリティーだけではなく、マイノリティーの文化にも同様のことが言える。アメリカのキリスト教をとおして、アメリカ文化全体にアプローチする。 3.現代のアメリカの政治や文化に、キリスト教がどのような影響を及ぼしているかを探り、現代のアメリカ像をイメージできるようにする。 4.市民宗教・教派主義・リバイバリズムなど、アメリカの宗教を学ぶために必須の用語を理解し、批判的に用いることができるようにする。 |
授業計画 | 1.ピューリタン/プロテスタント主流教派の形成 2.リバイバルと奴隷解放運動 3.アメリカ生まれの教派/社会福音 4.伝道する教会/多文化な教会 5.ファンダメンタリストと福音派 6.マーティン・ルーサー・キングJr. の神学 |
授業時間外の学習(準備学習など) | ■ |
評価方法 | 平常点(クラス出席・参加)30%、教科書10%、学期末レポート60%として評価 |
テキスト | 『アメリカのキリスト教がわかる』キリスト新聞社、2006年。 |
その他 |