南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1・2
担当者
木下 登
講義題目
開講キャンパス
授業概要 スペインは、ローマ時代のセネカから現代のスビリにいたるまで、2000年におよぶ思想史とその発露たる重厚な文化を擁する国である。本講義では、第一に、スペイン思想史の流れを簡潔に振り返り、ローマ期、西ゴート期、イスラーム期、カトリック期における際立った思想的特質を探る。第二に、それぞれの時代において特徴的な思想がどのような形で表出し、その時代の特徴的な文化形態をとるにいたったかを探る。第三に、12世紀のトレドの翻訳学派を介してのイスラーム世界と西欧世界の接触や、20世紀のオルテガやスビリ思想のラテンアメリカ世界における投影など、思想における多元性を検討する。
学修目標 スペイン思想の際立った特質を理解し、その後の個別研究の基礎を築く。
授業計画 1.スペイン思想史の研究方法
2.スペイン思想史 ローマ期、西ゴート期
3.スペイン思想史 イスラーム期
4.スペイン思想史 カトリック期
5.セビリアのイシドーロ(古代世界の知の結集)
6.アヴェロエス(理性と信仰の調和追及)
7.ビーベス(人文主義)
8.ウナムーノ(スペインの再興)
9.オルテガ(西欧の再興)
10.スビリ(形而上学の再興)
11.トレド学派(イスラーム世界と西欧世界の接触)
12.サラマンカ学派(旧大陸と新大陸の接触)
13.マドリード学派(スペイン哲学とラテンアメリカ世界の接触)
14.まとめ
授業時間外の学習(準備学習など) 授業計画を参照して、テキストの該当部分を予習しておくこと。
評価方法 レポートと出席状況等により判断する。
テキスト JosLuis Abell㌻, Historia del pensamiento espa撲l-de S始eca a nuestros dias-,Madrid, Espasa,1966, 684 ps.
冊誌「スペイン思想−セネカからスビリまで−」(始業時に配布)
その他 スペイン語を研究の主言語としない受講生にも配慮します。