南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1・2
担当者
中 裕史
講義題目 作品研究と文学史研究
開講キャンパス
授業概要 20世紀は中国にとってまさに激動の時代であった。皇帝専制の崩壊、政党政治の萌芽、軍閥の抗争、日中戦争、社会主義政権の誕生、市場経済の発展など、国家の枠組みは大きく、目まぐるしく変わったといえる。そのなかで、国家(王朝)を構成する知識人の自己表現、主張の場でありつづけた文学の変容はどのようなものであったろうか。本講義では、中国の伝統的な要素と西洋近代文学の外来的な要素がぶつかりあって形成された20世紀の文学をめぐる諸問題について、作品の分析から出発し、またその時代背景や社会背景にも注目しながら考察をすすめる。
学修目標 20世紀の中国文学の歩みを政治や思想の動向と関連づけて理解すること。
授業計画 1〜3. 転換する文学史観(胡適・王瑶・陳平原)
4〜6. 変動する作品評価(趙樹理・沈従文・張愛玲など)
7〜10. 魯迅作品の分析
11〜14. 魯迅評価の検討
15. まとめ・レポート
以上について、中国語の文献を読みながら検討する。
授業時間外の学習(準備学習など) 配布プリントを読み、レジメを作成すること。
評価方法 平常点50%、レポート50%
テキスト プリントを作成して配布する
その他