南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
1〜
担当者
荒井 好和
講義題目 金融政策の理論と実際について学ぶ
開講キャンパス
授業概要  経済政策の一つである金融政策を、現実に中央銀行が直面する諸問題に即して考えてみたい。具体的には、過去において日本経済が直面した具体的な問題に対して、日本銀行は如何に対応してきたかを振り返りながら、政策の目的・活動範囲・意思決定・課題や限界といった政策運営上の諸問題に焦点を当てる。その意味では、この授業の目的は、従来の金融政策に関する理論分析とは異なって、中央銀行の現実の姿を理解することにある。
学修目標  中央銀行は、金融政策の運営以外にも、決済システムの運営、最後の貸し手としての資金供給、金融機関に対する監督など多様な活動を行っている。したがって、金融政策の果たす役割や意味を理解するためには、金融政策を中央銀行の行なう活動全体のなかに位置づけることが不可欠であり、受講者にはそうした方向での理解を求めたい。
授業計画  下記のテキストを使用する。テキストは、6部全21章からなる大部の書物(430ページ余り)であるが、ときには1回の授業で2章を取り上げるなど、14回の授業で読了したい。
おおよそ次のような時間配分を考えている。
1〜4.第1部:金融政策の目的は何か?
5.  第2部:誰が金融政策を決定するか?
6〜8.第3部:金利の誘導とは何か?
9〜10.第4部:金融政策をどのように運営するか?
11〜12.第5部:適切な金融政策運営には何が必要か?
13〜14.第6部:近年の金融政策運営をめぐる論点
授業時間外の学習(準備学習など) 次回の該当箇所を読んで予習しておくこと。
評価方法 報告内容(60%)とレポート(40%)で評価する。
テキスト 白川 方明著『現代の金融政策』日本経済新聞社、2008年。
その他 少々高いが、テキストは各自で購入すること。