南山大学

 
指定
期間
通年
単位
年次
1〜
担当者
荒井 好和
講義題目 金融論
開講キャンパス
授業概要 春学期では、トービンによるテキストを用いて金融論の基礎を学ぶ。トービンは、金融資産を一般均衡の枠組みに組み込んだ先駆者であり、そのアプローチは現代の金融論の基礎となっている。
秋学期では、ステイグリッツとグリーンワルドの著作を取り上げる。テーマの中心は、銀行行動と貸出市場である。不完全な情報のもとで、「信用」がもつ特殊性に光が当てられ、銀行の信用供給行動と信用割当が論じられる。現実の金融危機を見据えた、新たな金融論である。
学修目標 目標は、両書を繰り返し、時間をかけてじっくりと読むこと、そして完全に理解すること、に尽きる。知的な刺激を受け、深い洞察力を得ることができるであろう。
授業計画 春学期ではトービンの著作を読み、金融理論の基礎的理解を深める。それを前提として、秋学期では分析対象を銀行に絞る。ただし、秋学期では時間の都合上、ステイグリッツとグリーンワルドの著作については、パート1「新しいパラダイムの原理」のみを取り上げる予定。
授業時間外の学習(準備学習など) 次回の該当箇所を読んで予習しておくこと。
評価方法 報告内容(60%)とレポート(40%)で評価する。
テキスト J.トービン(著)、藪下・大阿・蟻川(訳)『トービン 金融論』東洋経済新報社、2003年。
J.E. ステイグリッツ・B.グリーンワルド(著)、内藤・家森(訳)『新しい金融論』東京大学出版会、2003年。
その他