【科目コード】97607
【科目名称】デリバティブの理論と応用
【担当者】田畑
雄
【単位数】2 【配当年次】1秋・2 【開講期】春学期
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【授業概要】
先物、オプションなどのデリバティブ(派生証券)の評価公式を基礎にして、リアルオプションのようなさまざまな金融商品の評価が可能である。また、将来にわたって一定の利子支払いを約束する確定利付き証券のような種々の証券を融合することにより、年金運用問題などに有効であることが知られている。ここでは、デリバティブ理論を復習し、その多様な応用面を考察する。
【到達目標】
各種のデリバティブ(金融派生証券)の価格評価の基本である無裁定の概念とリスク中立測度に基づくマルチンゲール評価法を理解することを主目的とする。
【授業計画】
1.
さまざまな金融派生証券とその性質
2.
金利の基礎知識と裁定の考え方
(1) 金利と割引計算の基礎 (2) 先渡し・先物価格と原資産との関係
3.
確率過程入門
4.
確率微分方程式とマルチンゲール
5.
リスク中立法による資産価格評価
6.
Black-Sholesの世界
7.
調整日
8.
Black-Sholesの価格式
(1) インプライドボラティリティ (2) グリークス
9.
Black-Sholes公式の応用(1)
10.
Black-Sholes公式の応用(2)
11.
Black-Sholes公式の応用(3)
12.
デリバティブを含んだポートフォリオ・インシュアランス
13.
信用リスクと倒産確率
14.
証券化商品
15.
調整日
【授業時間外の学習(準備学習など)】
金融工学またはファイナンスの基礎を復習のこと。
【評価方法】
出席点30%
レポートと期末試験70%
【テキスト】
田畑雄:フリーランチと金融工業(牧野書店):2009年
【参考文献】
Hull:ファイナンシャルエンジニアリング、東京三菱銀行商品開発部(訳)、金融財政事情研究会