①講義科目名（単位数）

民事訴訟法Ⅱ（２単位）

②担当者名

石田秀博

③科目の種類

法律基本科目・民事系

④必須の有無

必修

⑤配当学年・学期

２年（既修者コース：免除）・春学期

⑥授業の概要

法学美修者を対象に、民事訴訟法（手続）の概略、体系、基本的論点について、１年秋学期・２年春学期にかけて講義を行います。このうち、民事訴訟法Ⅱでは、講義計画の内容に従い、民事訴訟法範囲の後半部について扱います。

具体的には、条文・判例・学説についての基本的な講義が中心となりますが、適宜、対話形式をも加味して講義を進めていきます。履修者は、予習範囲の教科書をよく読んでくること、事前に示された課題がある場合にはその点について準備してくること、そして講義後には復習問題に取り組むことが求められます。

⑦到達目標

法学未修者を対象とする講義であることを踏まえ、まず、民事訴訟法の体系・基礎的知識の理解・修得を目指します。次に、基本的論点を中心に、具体的に事例に際して自らの力で問題を検討・分析する基本的能力の涵養を目指します。

⑧成績評価の基準と方法

平常点（２０％：講義時での発言の積極性・内容、小テストを実施した場合はそれも加味します）、中間試験（３５％）、最終試験（４５％）で行ないます。

⑨教科書

・中野貞一郎、松浦馨、鈴木正裕編『新民事訴訟法講義　(第２版補訂２)』（有斐閣大学双書）

ISBN: 978-4-641-09378-2

・伊藤真・高橋宏志・高田裕成編『民事訴訟法判例百選　(第３版)』（有斐閣）

ISBN: 978-4-641-11469-2

（※変更の可能性があります。変更した場合は、ＷＥＢ上のページで連絡します。）

⑩参考文献・参考資料

講義時に適宜指示します。

⑪履修条件その他の事項

講義はレジュメを基に進めていきます。

回

担当

①テーマ

授業内の学修活動

④授業時間外の学修活動等

②ねらい・内容

③授業方法・工夫

１

証拠（３）

書証、検証、調査嘱託、証拠保全等について講義します。

講義形式を主としますが、適宜、質疑を行います。

教科書・百選の該当箇所を精読して講義に臨んで下さい。また、講義後は、復習課題に各自で取り組んで下さい

２

自由心証主義、証明責任（１）

自由心証主義の意義・内容、証明責任の意義・分配、証明責任の転換等について講義します。

講義形式を主としますが、適宜、質疑を行います。

教科書・百選の該当箇所を精読して講義に臨んで下さい。また、講義後は、復習課題に各自で取り組んで下さい。

３

証明責任（２）、当事者の行為による訴訟の終了（１）

法律上の推定、否認と抗弁、間接反証、訴えの取下げ、請求の放棄・認諾等について講義します。

講義形式を主としますが、適宜、質疑を行います。

教科書・百選の該当箇所を精読して講義に臨んで下さい。また、講義後は、復習課題に各自で取り組んで下さい。

４

当事者の行為による訴訟の終了（２）、終局判決による訴訟の終了（１）

訴訟上の和解、裁判と判決の種類、訴訟要件とその審理等について講義します。

講義形式を主としますが、適宜、質疑を行います。

教科書・百選の該当箇所を精読して講義に臨んで下さい。また、講義後は、復習課題に各自で取り組んで下さい。

５

終局判決による訴訟の終了（２）、判決の効力（１）

判決とその言渡し、判決の瑕疵、終局判決に付随する裁判（仮執行宣言・訴訟費用の裁判）、判決の確定、定期金賠償確定判決変更の訴え、既判力総説等について講義します。

講義形式を主としますが、適宜、質疑を行います。

教科書・百選の該当箇所を精読して講義に臨んで下さい。また、講義後は、復習課題に各自で取り組んで下さい。

６

判決の効力（２）

既判力の時的限界・客観的範囲、争点効等について講義します。

講義形式を主としますが、適宜、質疑を行います。

教科書・百選の該当箇所を精読して講義に臨んで下さい。また、講義後は、復習課題に各自で取り組んで下さい。

７

判決の効力（３）

既判力の主観的範囲、反射効、法人格否認の法理と既判力の拡張等について講義します。

講義形式を主としますが、適宜、質疑を行います。

教科書・百選の該当箇所を精読して講義に臨んで下さい。また、講義後は、復習課題に各自で取り組んで下さい。

８

複数請求訴訟

請求の併合、訴えの変更、反訴、中間確認の訴え等について講義します。

講義形式を主としますが、適宜、質疑を行います。

教科書・百選の該当箇所を精読して講義に臨んで下さい。また、講義後は、復習課題に各自で取り組んで下さい。

９

共同訴訟

通常共同訴訟、必要的共同訴訟、共同所有関係と共同訴訟、訴えの主観的追加的併合、同時審判共同訴訟等について講義します。

講義形式を主としますが、適宜、質疑を行います。

教科書・百選の該当箇所を精読して講義に臨んで下さい。また、講義後は、復習課題に各自で取り組んで下さい。

10

補助参加

補助参加の意義、補助参加人の地位、補助参加人に対する判決の効力共同訴訟補助参加、訴訟告知等について講義します。

講義形式を主としますが、適宜、質疑を行います。

教科書・百選の該当箇所を精読して講義に臨んで下さい。また、講義後は、復習課題に各自で取り組んで下さい。

11

独立当事者参加、任意的当事者変更、訴訟承継

独立当事者参加、任意的当事者変更、訴訟承継等について講義します。

講義形式を主としますが、適宜、質疑を行います。

教科書・百選の該当箇所を精読して講義に臨んで下さい。また、講義後は、復習課題に各自で取り組んで下さい。

12

上訴（１）

上訴制度総説、控訴審手続等について講義します。

講義形式を主としますが、適宜、質疑を行います。

教科書・百選の該当箇所を精読して講義に臨んで下さい。また、講義後は、復習課題に各自で取り組んで下さい。

13

上訴（２）

上告審手続、抗告手続等について講義します。

講義形式を主としますが、適宜、質疑を行います。

教科書・百選の該当箇所を精読して講義に臨んで下さい。また、講義後は、復習課題に各自で取り組んで下さい。

14

再審、簡易裁判所の訴訟手続の特則、略式訴訟手続（１）

再審、簡易裁判所の訴訟手続の特則、手形・小切手訴訟等について講義します。

講義形式を主としますが、適宜、質疑を行います。

教科書・百選の該当箇所を精読して講義に臨んで下さい。また、講義後は、復習課題に各自で取り組んで下さい。

15

略式訴訟手続（２）、講義のまとめ

少額訴訟手続、督促手続について講義します。その後、講義全体のまとめを行います。

講義形式を主としますが、適宜、質疑を行います。

教科書・百選の該当箇所を精読して講義に臨んで下さい。また、講義後は、復習課題に各自で取り組んで下さい。