南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
3
担当者
遠藤 宏一
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 「共生経済」のまちづくり・地域づくと自治体政策
授業概要  本プロジェクト研究は、戦後わが国の都市・農村政策の展開とその帰結である現実の姿についてその歴史的教訓に学び、現代の「都市再生」の世界的な潮流をふまえて、これから市場主義の弊害を克服して、「自治体の復権」と市民の共同事業として「住み心地よき」都市・農村を創生し、その取り組みを通して都市・地域経済を活性化する道をどう模索し実践するのか、そのためのわが国に即した具体的な地域公共政策の方向と課題を探求する。
学修目標 (1)テキストに基づいて、地域・自治体とは何か、さらには地域経済・地域問題・地域政策の三部構成という方法的視点から都市・農村の変化と地域政策の歴史を学ぶ。
(2)以上の考察を踏まえて、さらには日本の近代化過程から現代に至るまでの地域経済・地域問題・地域政策の展開とその思想を学修する。
(3)その上で、市場主義だけに頼らず、市民と自治体の協同(=地方自治)の力で、自然環境の再生と地域文化の再生を車の両輪とし、「都市・農村の共生」のもとで都市の活性化をめざす地域再生の道はないのかを、個別具体的な実践例などの調査等も含めてより深く学修する。
授業計画 (注)○内は授業コマ数
(1)3年次のプロジェクト研究の最初の段階では、共通テキストによって、都市とは何か、農村とは何か、地域経済・地域問題・地域政策の一般的な理論と歴史を学び、かつ日本における地域開発政策の歴史と現実を、各自の自己学習と発表・相互討論という形式による運営を通して考察を深める。
(春学期(1)〜⑭コマ、テキストの輪読と討論)
(2)その後、3年次後半からは、各自が取り組みたいテーマ・研究計画をたててもらい、それによりフィールド・ワークや資料収集等の取り組みをはじめ(グループによる調査・研究も可)、4年次の前期の研究活動ににつなぐ。
(秋学期の(1)〜(7)テキストの輪読と討論、(8)〜⑭各自の選択テーマによる報告と討論)
(3)期末毎に各自の学習や調査研究にもとづいた成果をレポートに作成して提出してもらう。また各学期末ごとの研修合宿や、随時様々な見学・視察活動も行う。とくに各期末毎の研修合宿での中心的な内容の一つは、各自の作成した課題レポートを報告してもらい、互いに質疑討論を行う
授業時間外の学習(準備学習など) テキストの予習と読書ノートの作成。秋学期からは自らえらんだテーマにもとづく研究ノートの作成(文献・資料検索)。
評価方法 出席状況と学習態度・意欲の積極性(50%)、及び期末ごとに各自の学習や調査研究にもとづいた成果のレポート(50%)等の総合評価。
テキスト (1)3年次春学期は、遠藤宏一『現代自治体政策論』ミネルヴァ書房、2009、及び、内橋真人『共生経済がはじまる』朝日新聞出版、2009、その他。
(2)その後は各自の問題関心等を聞いて適宜決める。
その他 各学期末ごとの研修合宿や、随時様々な見学・視察活動も行う予定である。