南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
2
担当者
成田 靖子
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題  生命科学・医療・衛生・食問題等を科学的に理解する
授業概要  本科目では、問題発見・設定から、政策的課題を取り巻く社会的状況の認識、合理性・効率性および異なる価値観に配慮した政策合意形成のプロセス、さらに施行される政策の波及効果やその評価など、政策にかかわる一連のプロセスを確認する。次に、具体的課題を取り上げ、それを取り巻く社会的状況や多様な価値観の認識に関わるディベート、問題解決に必要な資料(データ)収集と分析、それら論理的思考および科学的・合理的根拠に基づいた政策提言・政策立案、あるいは政策評価に関する実習などを行う。ただし、担当教員の基礎とする学問分野により、課題設定やトピックスに多様性はある。
学修目標  本科目は、基礎演習および総合政策入門を踏まえた上で、政策形成プロセスの基礎を模擬的、体験的な学習を通じて修得する。
授業計画  最近の生命に関する自然科学の発展の勢いは驚異的ですらある。遺伝子、健康、食の安全といった話題がよく新聞、雑誌、テレビでとりあげられる。しかし、多くの人は科学の発展には懐疑的で、自分たちの生活にどのように応用され、どのように影響を与えるのかについての不安を抱いているのが現状ではないだろうか。この不安を取り除くには生命科学・医療・衛生・食問題等への科学的理解の深化が何よりも求められる。その意味で科学的事実をおさえたうえで、社会への政策的展開へと考察を深めることを目指す。

今年度は「食育」を大テーマに授業を進める。
小テーマ毎にグループに分かれ担当図書や関連文献などをグループで学習し、発表する形式とする。
 「食育」の小テーマになりそうな話題例
  自分が食べるものを自分でつくったことがありますか?
  アレルギーの子供は学校給食が食べられない。
  インスタント食品やファーストフードを食べるのは体によくないのでしょうか?
  遺伝子組み換え食品や食品添加物は本当に悪いものでしょうか?
  朝食を食べていますか?
  食に関する情報に惑わされていませんか?
  サプリメントを飲む必要がありますか?

1   オリエンテーション1 今の時代に求められる食育の実例。
2   オリエンテーション2 小テーマの選定。思いつく小テーマを擧げてみよう。
3   オリエンテーション3 新聞記事、参考文献、参考図書の探し方に関する指導
4〜8 グループ発表1巡目
9〜14 グループ発表2巡目
15   定期試験(レポート)
授業時間外の学習(準備学習など) 発表内容の打ち合わせ。発表の練習。受ける質問の想定とその回答。
評価方法 受講態度(欠席回数を含む)、発表態度・発表内容・討論参加態度60%、レポート40%
テキスト
その他 演習科目である。講義科目とは違う参加的受講態度が求められる。
時間外のグループ学習参加が必要である。