南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1〜
担当者
淺香 幸枝
他の科目との関連
他学科履修
副題 トランスナショナル・エスニシティとラテンアメリカ
授業概要  本講義では、ラテンアメリカの国々と日本との関係を考察し、将来の環太平洋諸国間の友好関係のモデルとなりうるかを検討する。そのために、ラテンアメリカおよび日系移民の歴史や両地域間の草の根交流等について学ぶ。時事問題についても授業の中で適宜触れ、この地域との関連や歴史的文脈の中で考察し、深い理解を目指す。
学修目標 この授業で達成すべき目標は以下の事項である。

(1)現代のラテンアメリカを理解する上で必要な基本的認識、事項を修得する。
(2)日本人移民を通して形成された日系社会の外交上の重要性を認識する。
(3)(1)・(2)で学んだことから、日本に住む外国人労働者の問題を考察する視座を獲得する。
授業計画 1.はじめに この講義の全体の流れと範囲
2.ラテンアメリカと日本関係の概略
3.政治・外交関係史におけるラテンアメリカと日本
  ・初の平等条約締結国としてのメキシコ
  ・日・米・中南米関係の特徴
4〜7.移住と日系社会の形成
    ・西欧列強諸国の支配下での100年前の日本とラテンアメリカ
    ・北米移住から中南米移住へ
    ・移住100年の歴史
    ・日系社会の形成と影響力
8〜11.パンアメリカン日系協会の活動
    ・民主化とグローバリゼーションの時代
    ・トランスナショナル・エスニシティとは何か?−越境する日本性−
    ・ペルーのフジモリ大統領とパンアメリカン日系協会
    ・日系人と日本との関係
12.私たちにできる国際貢献とは何か?
13.講義の総括と討議 講義全体の復習
14.授業内容に関する質問
15.定期試験
授業時間外の学習(準備学習など) 1.テキストの予習を前提とするが、授業ごとに学生の理解度に応じて、参考書を案内するので、事前に読んでおくこと。基本的な文献は図書館の指定図書に入れてあります。
2.関連するテーマの講演会や研究会の案内を適宜知らせるので、参加して、研究の深化を進めることが望ましい。
評価方法 成績は定期試験(100%)により評価する。
テキスト 二村・山田・浅香編『地球時代の南北アメリカと日本』ミネルヴァ書房
浅香編『地球時代の多文化共生の諸相』行路社
その他 テキストを含め関連の本をじっくりたくさん読み、考えることを奨励します。定期試験は、テキスト及び参考図書は何冊でも何十冊でも持ち込み可です。ただしコピーは持ち込み不可。手書きノート及びメモは持ち込み可となります。