南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1〜
担当者
CAVALLAR Osvaldo
他の科目との関連
他学科履修
副題 ヨーロッパ文明における市民権の歴史
授業概要  色々な社会の中、古典ギリシャのポリスから現代に至るまで、市民権とそれに伴う責任と義務は高く評価されてきた概念である。その概念は人間の情熱を規制し、個人の利益の追求を抑える一方で、同時に他方で、人間の最善の状態をも引き出した。さらに、この概念が、人間の生命を長く保つことになり、様々な政治的な機構を整備するうえで機能してた理由は、人間は自分の隣人と同市民の生活基準を改善する為に、この概念をもって挑戦し続けてきたからである。こうした希望はギリシャ人、ローマ人、中世期の市民にとっても深い意味があった。本講では、各時代がこの概念のどの様な側面を強調したのかを、古典ギリシャからフランス革命に至るまでたどり、つまり人間が主権者に成った時まで、浮き彫りにする。
学修目標  市民の諸義務とそれらに伴う責任の意識を高める
授業計画 1.古典の市民権:共同体に奉する道徳
2.ギリシャ
3.ローマ
4.中世期 (特に都市を中心に)
5.キリスト教的な市民(権)
6.言語と感情の繋がり
7.法学と市民権の言語
8.異国人
9.女性の市民権
10.文芸復興期における市民権
11.近代の諸問題
12.主体者と市民
13.君主政体における市民権の曖昧さ
14.フランス革命のインパクト
15.定期試験
授業時間外の学習(準備学習など) 現代の市民権の課題について文献を読むこと。
評価方法 出席(30%)、小論文(70%)
テキスト 参考文献:P. Costa, Civitas. History of Citizenship in Europe, Rome-Bari 1999-2001 (4巻)
その他