11345 地域文明論I(ヨーロッパ)
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選必 |
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秋学期 |
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2 |
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1〜 |
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CAVALLAR Osvaldo |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | ヨーロッパ文明における市民権の歴史 |
授業概要 | 色々な社会の中、古典ギリシャのポリスから現代に至るまで、市民権とそれに伴う責任と義務は高く評価されてきた概念である。その概念は人間の情熱を規制し、個人の利益の追求を抑える一方で、同時に他方で、人間の最善の状態をも引き出した。さらに、この概念が、人間の生命を長く保つことになり、様々な政治的な機構を整備するうえで機能してた理由は、人間は自分の隣人と同市民の生活基準を改善する為に、この概念をもって挑戦し続けてきたからである。こうした希望はギリシャ人、ローマ人、中世期の市民にとっても深い意味があった。本講では、各時代がこの概念のどの様な側面を強調したのかを、古典ギリシャからフランス革命に至るまでたどり、つまり人間が主権者に成った時まで、浮き彫りにする。 |
学修目標 | 市民の諸義務とそれらに伴う責任の意識を高める |
授業計画 | 1.古典の市民権:共同体に奉する道徳 2.ギリシャ 3.ローマ 4.中世期 (特に都市を中心に) 5.キリスト教的な市民(権) 6.言語と感情の繋がり 7.法学と市民権の言語 8.異国人 9.女性の市民権 10.文芸復興期における市民権 11.近代の諸問題 12.主体者と市民 13.君主政体における市民権の曖昧さ 14.フランス革命のインパクト 15.定期試験 |
授業時間外の学習(準備学習など) | 現代の市民権の課題について文献を読むこと。 |
評価方法 | 出席(30%)、小論文(70%) |
テキスト | 参考文献:P. Costa, Civitas. History of Citizenship in Europe, Rome-Bari 1999-2001 (4巻) |
その他 |