31356 ネットワークシステム性能評価
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選 |
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秋学期 |
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河野 浩之 |
他の科目との関連 | 確率・統計 |
他学科履修 | 可 |
副題 | |
授業概要 | システムが複雑になってくると個々の構成要素の性能はわかっていてもシステム全体の性能は予測が困難である。既存のシステムに対しては実測等で性能を評価できるが、これから開発しようとするものの場合は確率的に揺らぎのあるシステムをモデル化して性能を評価する必要がある。計算機ネットワーク、電話システム、交通システムなどを対象に、数学的モデル、シミュレーション、実測などのオペレーションズ・リサーチの手法を用いた性能評価を学ぶ。 |
学修目標 | 1.情報システム構築における性能評価の果たす役割を説明できる。 2.ポアソン到着や指数サービスなどの基本的な性質を知っている。 3.典型的な待ち行列モデル(M/M/1など)に関わる性質を知っている。 4.複数の待ち行列で構成される典型的な待ち行列ネットワークを知っている。 5.情報システムにおいて用いられる複数の性能評価尺度について知っている。 6.コンピュータネットワーク設計に必要な基礎的な性能評価手法を知っている。 7.問題の特性に応じて、適切なシステム構成を選択する必要があることを理解している。 |
授業計画 | 第1週 情報システム入門 第2週 情報システムの性能評価 第3週 通信トラフィック理論 第4週 ランダム到着(ポアソン到着)とランダムサービス(指数サビース) 第5週 M/M/1待ち行列モデル I 第6週 M/M/1待ち行列モデル II 第7週 リトルの公式とその応用 第8週 一般の待ち行列 第9週 待ち行列ネットワーク 第10週 情報システムの性能評価尺度 第11週 待ち行列モデルによる性能評価 第12週 マルチメディア通信網の性能評価 I 第13週 マルチメディア通信網の性能評価 II 第14週 第13週までの内容の総合的な解説 第15週 定期試験 |
授業時間外の学習(準備学習など) | 1.授業の前準備として、「確率・統計」で学んだ「ポアソン分布や指数分布」等について復習しておくこと。 2.第2週以降は、【授業計画】を参考にテキストの該当部分を予習すること。 |
評価方法 | 授業中に行うレポート20%、定期試験80%で評価する。 |
テキスト | 大石進一著『待ち行列理論』コロナ社(ISBN:4339060739) |
その他 | 参考書:尾崎俊治著『確率モデル入門』朝倉書店(ISBN:4254121156) この科目は、次のJABEE対応コース「情報技術専修コース(情報通信学科・情報システム数理学科)」の学習・教育目標に対応する(小項目:E-1,2)。 |