南山大学

 
指定
期間
夏期後半
単位
年次
3〜4
担当者
伊倉 義郎
他の科目との関連 線形計画法を履修していることを条件とする。
その他関連科目:OR概論I・II,非線形計画法
他学科履修 不可
副題 ロジスティックスとサプライチェーン
授業概要 実社会で OR が適用されている問題の中で、現在、最も成功を収めている分野の中に、ロジスティックスとサプライチェーンがある。この講義では、この2つの実務の概要とそこで用いられている数理計画法の手法を解説する。更に、実際に用いられているソフトウェアを用いて具体的な仮想問題を解きながら、OR の実践力と問題解決のための思考方法を身につけてもらう。
学修目標 1.ロジスティックスとサプライチェーンについて理解している。
2.ロジスティックスとサプライチェーンの問題解決に用いられている数理計画法の手法を理解している。
3.ロジスティックスとサプライチェーンの問題のモデル化について理解している。
4.ロジスティックスとサプライチェーンの小規模な問題を,ソフトウェアを用いて解くことができる。
授業計画 第1回:実務に使われるORについて(OR理論と実務、ORが使われる例と理由)
第2回:ロジスティックスとサプライチェーン(実務上の問題提起、全体と個々の問題)
第3回:最適化ORの手法(線形計画法と整数計画法、割当て問題と輸送問題)
第4回:数理モデル演習1(AMPLの使い方、SOPTソルバーの使い方)
第5回:拠点配置問題の概要(実例と制約条件、拠点配置の背景と要件)
第6回:拠点配置問題の要素(輸送運賃(トンキロ型、貸切型)について、拠点間の距離計算とテリトリー)
第7回:数理モデル演習2(AMPLによる輸送問題モデル、輸送モデルの拡張)
第8回:数理モデル演習3(拠点配置モデルの構築、拠点配置問題の解法)
第9回:結果の評価と感度分析(リスク分析や在庫について、需要の変化や地域の拡大)
第10回:数理モデル演習4(拡大モデルの構築、感度分析の実行)
第11回:配車問題について(配車問題のタイプ、配車問題の制約条件)
第12回:配車問題の解法(TSPや割当て問題との関連性、メタ・ヒューリスティック)
第13回:配車問題の定式化(トリップとツアー、整数計画とヒューリスティック)
第14回:数理モデル演習5(配車問題の設定、配車問題の解法)
第15回:定期試験
授業時間外の学習(準備学習など) Windows の操作、特に Excel などの表計算ソフトの基本的な使い方を習得していることを前提として授業を進めるので、必ず復習をしておくこと。
評価方法 レポート(100%)による
テキスト 授業中に配布するプリントおよびウェブ上で公開する講義資料
その他 この科目は、次のJABEE対応コース「情報技術専修コース(情報通信学科・情報システム数理学科)」の学修・教育目標に対応する(小項目:C-5,G-1)。