南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
2
担当者
陳 幹
他の科目との関連
他学科履修
副題
授業概要 種々の情報機器と通信機器の設計は電気と磁気の物理現象の理解に基づいており、物理現象の理解は電磁気学などの物理学を応用して得られる。しかし、複雑な機器の設計は物理学を出発点として行うのは現実的ではない。現象を数学が適用しやすい形にモデル化し、数学により設計を行うのが工学である。電気回路は電磁気現象のモデル化である。電気回路の講義により、通信システム全般に対する基礎的な考え方を伝授しながら、数学が工学、特に通信工学に如何に応用されるかを教える。
学修目標 1.通信システムの基礎的な技術を理解している。
2.通信システムを構成する基礎的な電気回路の性質を理解している。
3.回路網において成り立つ各種法則につて知っている。
4.正弦波交流回路の記号法を理解している。
授業計画 第1週 通信システムの学び方  送信機,受信機,通信路
第2週 電気回路素子の働き  抵抗,インダクタ,キャパシタ
第3週 交流回路の基礎  正弦波交流,オイラーの公式
第4週 記号法  正弦波の複素表現
第5週 フェーザ図  振幅,位相
第6週 インピーダンスとアドミタンス  抵抗,リアクタンス,コンダクタンス,サセプタンス
第7週 キルヒホッフの法則  節点法則(電流則),閉回路法則(電圧則)
第8週 回路解析法  回路法定式,グラフ理論の基礎
第9週 重ね合わせの定理  線形,非線形
第10週 テブナンの定理  等価電圧源,負荷インピーダンス
第11週 定理を用いた計算例  ブリッジの平衡条件
第12週 ブリッジ回路  直流ブリッジ,交流ブリッジ
第13週 定抵抗回路  逆回路
第14週 共振回路  直列共振回路,並列共振回路,コイルとコンデンサのQ
第15週 定期試験
授業時間外の学習(準備学習など) 講義開始までに微分方程式などの微積の基礎、
ガウス平面、指数表現などの複素数の基礎、
線形性、連立一次方程式、行列などの線形代数の基礎を復習しておくこと。

毎回の講義は、それまでの講義内容を理解していることを前提にしている。
講義後、講義内容を復習し、関連する例題などを解くこと。
評価方法 定期試験(約80%)、小テストレポート等(約20%)により総合的に評価する。
テキスト 佐治 学 編著「電気回路A」オーム社
その他 この科目は、次のJABEE対応コース「情報技術専修コース(ソフトウェア工学科・システム創成工学科・情報システム数理学科)」の学習・教育目標に対応する(小項目:E-1,2)