科目コード |
科 目 名 |
指定 |
期 間 |
単位 |
年次 |
担 当 者 |
42301 |
アメリカの文化と社会 |
選択 |
秋学期 |
2 |
2 |
中田 晶子 |
【副 題】
「アメリカ」という物語
【授業概要】
アメリカ合衆国はその始まりから世界のどの国とも違う歴史を持っている。多くの国が、文明が始まる以前からその地に住み続けていた人々の子孫を中心にして成り立っているのに対し、アメリカ合衆国という国の歴史は17世紀から始まる。国民の大多数は、アメリカに住んでいた人々の子孫ではなく、移民の子孫であり、またこの国は現在でも多数の移民を受け入れている。そのためアメリカ合衆国の人々は、「アメリカというイメージ」「アメリカという物語」を他の国の人々よりも必要としているように思われる。アメリカ文化・文学は、「アメリカとは何か?」「自分は何者か?」という問いを考え続けてきたとも言えるだろう。
この授業では、植民地時代からのアメリカのイメージ、建国のエピソードとピューリタン的想像力、アメリカ国家の中に現在まで残る「理想国家」のイメージ等を扱う。
講義と、歴史的な資料(日記、手紙、祈り、説教)や文学作品の購読を中心におこなう。随時ビデオ上映もおこなう。
【学修目標】
17世紀の建国エピソードから現在に続く「アメリカの理念」を理解し、現在のアメリカで起きていることにどのように関連するかを考える力を養う。
【授業計画】
1.イントロダクション:アメリカの特殊性
2.アメリカ先住民、南部への移住者、北部への移住者
3.「建国神話」の光と影
4.5.6.ピューリタンとはどのような人々だったか
7.8.from Letters from an American Farmer
9.A Self-made Man: Benjamin Franklin
10.“Rip Van Winkle”
11.Frontier
12.13.The Last of the Mohikans
14.15.まとめ「アメリカ」という物語と現代のアメリカ
16.定期試験(筆記試験)
【授業時間外の学習(準備学習等)】
配布される英文テキストを予習してくること。
【評価方法】
出席が20%、定期試験の成績が80%
【テキスト】
プリントを配布する。