科目コード

科 目 名

指定

期 間

単位

年次

担 当 者

55002

グローバル文化論

選択

秋学期

関口 知子

【副 題】

Globalization & Culture

【授業概要】

「グローバル・マーケット」として一体化した世界に内在する様々な「リスク」(危険性の高い不確実/不安定な状況)と私たちの生活がどのようにつながっているのかを知り、グローバル(地球規模)・リージョナル(地域)・ナショナル(国家)・ローカル(地元)な視点から私たちにできることは何かを考える

【学修目標】

4.多面的に進行するグローバリゼーションと私たちの日常生活との繋がりを全体思考で把握する

5.グローバルにつながる複合リスクをどう乗り越えていくかを当事者として考える

6.本当の豊かさとは、幸せとは何かを考え、考え方のパラダイム・シフトを図る

【授業計画】

1.グローバリゼーションとは:地球規模で進行する「リスク社会化」

2.「The Big One: グローバル化した企業活動と若者のワーキング・プア化

3.「近くて遠い、遠くて近い貧困問題」:自分とつなげて考えてみよう

4.グローバリゼーションと危ない食生活:自分の食生活を振り返ろう

5.徹底解剖!100円ショップ:100円で買える日用品のグローバルにつながる裏側を知ろう

6.水は誰のものか:グローバルにすすむ「水の民営化・商品化」VS「公共財としての水」

7.「地球の食卓」:世界24力国30家族の食卓から何が見える?

8.4つの指標からみた世界と日本

:本当の「豊かさ」とは?GNPからGNHへ新しい動きを知ろう

9.グローバリゼーションと戦争@:お金とエネルギーと戦争のつながりを知ろう

10.グローバリゼーションと戦争A:世界からみた日本国憲法を知ろう

11.国境のない核汚染@:グローバルに拡散する「ヒバク問題」を知ろう

12.国境のない核汚染A:世界と日本のエネルギー政策を「ロッカショ問題」から考えよう

13.国境のない核汚染B:世界と日本の原発解体現場の声に学び、原発推進に潜むリスクを知ろう

14.グローバリゼーションと市民社会:社会を変える新たな主役、社会起業家の取組みに学ぼう

15.私たちの選択:ワールドカフェ形式で対話しよう

16.定期試験(期末レポート提出)

【授業時間外の学習(準備学習等)】

事前にテキスト全体に目を通しておくこと

【評価方法】

授業参加度(20%)+中間レポート(30%)+期末レポート(50%)

【テキスト】

C.ダグラス・ラミス(2007)『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか』平凡社ライブラリー+配布資料

【そ の 他】

辻信一編著(2008)『GNHもうひとつの<豊かさ>へ、10人の提案』大月書店

アマルティア・セン(2009)『グローバリゼーションと人間の安全保障』日本経団連出版

マンフレッド・B・スティーガー(2010)『1冊でわかる新版 グローバリゼーション』岩波書店

ドネラ H メドウズ(2009)『地球の法則と選ぶべき未来 ドネラ・メドウズ博士からのメッセージ』ランダムハウス講談社

伊豫谷登士翁(2002)『グローバリゼーションとは何か:液状化する世界を読み解く』平凡社新書

広河隆一責任編集 世界を視るフォトジャーナリズム月刊誌「Days Japan」 (図書館の閲覧コーナーにあります)

Worldwatch Institute (2010State of the World 2010: Transforming Cultures From Consumerism to Sustainability, W.W. Norton