南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
寺尾 寿芳
他の科目との関連
履修対象学科
副題 日本仏教における人間論
授業概要 非キリスト教文明圏に属す日本では、キリスト教や西洋思想における人間論とは違った独自の人間理解を見出すことができる。しかしそられは必ずしも欧米経由の人間理解と全面的に対立・相克するわけではない。豊かな地球文明を志向する際に欠かせない独自にして普遍の人間論を、日本仏教を詳しく概観するなかで探っていく。なお講義においては仏教への個人的信仰の有無は問わない。本科目はあくまで人間学としての教養を深めることが主目的であり、布教ではない。安心して受講していただきたい。
学修目標 1.宗教との出会いを主体的に受けとめる態度を養う。
2.伝統宗教の現代日本社会における存在意義を理解する。
授業計画 1.オリエンテーション
2.現代日本人と宗教
3.聖徳太子と奈良仏教(法相、華厳、律)
4.天台宗(最澄)
5.真言宗(空海——人物像)
6.真言宗(空海——理念と実践)
7.浄土教(源信)
8.浄土教(法然)
9.浄土教(親鸞——人物像)
10.浄土教(親鸞——理念と実践)
11.禅(栄西)
12.禅(道元)
13.法華仏教(日蓮)
14.その他の諸宗派(カルト教団、仏教系新宗教など)
15.総括
授業時間外の学習(準備学習など) 1 初回授業開始までに、高校の日本史・倫理の教科書における仏教関係の項目を再読しておくこと。
2 テレビなどで放映される宗教/文化/歴史に関係する教養番組を積極的に視聴すること。
評価方法 授業参加度(30%)、試験(形式未定、70%)による総合評価。なお欠席数が授業予定総時数の三分の一を超える場合、規定により欠席過多のため失格となるので注意すること。
テキスト 教科書は特に使用しない。また必要に応じてプリントを配布する。参考書に関しては講義において適宜紹介する予定である。
その他 本講義においては主体的なノートテイキングが必須である。講義中のパソコン使用を原則として禁止する(正当な理由がある場合は使用可能)。