南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
松根 伸治
他の科目との関連
履修対象学科
副題 人間が「理性的動物」であるとはどういう意味か?
授業概要 古来、人間を「理性的動物」とみなして他の動物と区別する考え方があります。考えてみたいことの第一点は、人間は他の動物とどの点がどの程度違っているのかということです。二つめは、「理性的」という人間の特徴は、単に感情的でないとか理屈でものを考えることができるというだけにとどまらないだろうという点です。これらの点を、西洋哲学史上のトピックと関連させながら説明し、人間らしさと人間の尊厳について考えます。
学修目標 人間らしさという視点から各人が自分なりの「尊厳」の意味を考える。

【講義計画】1.イントロダクション
2.太古の人類と人間らしい心の起源
3.様々な人間観(理性、道具、言葉、宗教、遊び)
4.手・理性・言語
5.人間=理性的動物:「ロゴス」の意味
6.人間=社会的動物:なぜ集団を作るか
7.アンケートへの詳しいコメントと中間のまとめ
8.尊厳dignityという言葉について:西洋哲学史の視点から
9.対話とコミュニケーション
10.「合理性」再考
11.様々な価値観の対立と対話
12.私と公:かけがえのない個人と共同体の伝統
13.「理性」の広がりと人間の尊厳
14.理性の不安
15.まとめと補遺
授業計画
授業時間外の学習(準備学習など) 予習は必要なし。講義で紹介する本や配布した参考資料をじっくり読む時間をつくってください。
評価方法 レポート(2回、80%)と講義後に提出するメモ(20%)
テキスト なし。ハンドアウトを配布。
その他