南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
阪本 俊生
他の科目との関連
履修対象学科
副題 監視社会化、プライバシー、個人の尊厳について。
授業概要 社会学的な視点から、近代社会における個人の尊厳や聖性とプライバシーおよび監視社会化について考察する。全般に理論的で抽象的な内容となるが、映画を活用しながら講義をすすめたい。
学修目標 個人の尊厳および、近代社会における個人の聖性とは何かについて、E.ゴフマンを中心とする社会学の視点から学ぶとともに、現代の監視社会化とプライバシーの意味について、人間の尊厳という観点から理解する。
授業計画 講義はつぎのような構成となる。
I現代社会とプライバシー。
 1 近代社会と人格崇拝、あるいは近代の個人の聖化とプライバシー。
 2 現代における情報管理とプライバシーの変化。
 3 『ザ・インターネット』・・・情報化社会の落とし穴。
II個人の聖化の一つの意味
 4 近代の主体と〈私づくり〉
 5 『ガタカ』から考える人間の尊厳の意味
 6 情報化社会と自己のアウトソーシング・・・だれが私をつくるのか?。
III監視社会化と個人の尊厳。
 7 フーコーのパノプティコンと近代の主体・・・フーコーの主体批判について
 8 『1984』・・・ビッグブラザーとは何か?
 9 アサイラム(全制的施設あるいは完全管理施設)について。
 10 『善き人のためのソナタ』・・・政治体制と監視社会
 11 監視社会と人間の生の問題
 12 『トゥルーマン・ショー』のプライバシー問題とは?
 13 ビッグブラザー、パノプティコンからユビキタス的監視社会へ。
 14 現代社会における聖なる個人の行方・・・聖化かそれとも脱聖化か。
 15 現代のプライバシーとは。
授業時間外の学習(準備学習など) 内容を理解できるよう復習し、また参考文献を読んでおくこと。
評価方法 学期末の筆記試験80%。授業内で実施するミニレポート20%。
テキスト 参考文献として 阪本俊生、『ポスト・プライバシー』、青弓社、2009。
その他