00543 法と人間の尊厳3
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選必 |
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秋学期 |
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2 |
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2〜4 |
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西野 基継 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 人間の尊厳についての法哲学的考察 |
授業概要 | 人間の尊厳は、人類が未曾有の歴史的危機に直面したときに、最後に依拠される原理である。第一には全体主義国家による組織的な極悪非道に対して、第二には生命科学による人間の生命の根源への介入(の可能性)に対して、それはたえず自己変革を遂げてきた発展的な概念でもある。しかも、昨今は法実務や日常生活の中でインフレ的に用いられ、その意味の希薄化・空洞化の様相が強められている。本講義は、人間の尊厳を根本的にかつ事柄に即して考えることによって、その基本的性格と多元的な意味構造を明らかにすることを目指している。 |
学修目標 | 人間の尊厳と人権との関係並びに人間の尊厳と人間の生命との関係を理解することによって、人間の尊厳の独自の法的地位を学ぶこと。 |
授業計画 | 1.はじめに 2.人間の尊厳の概念の思想史的系譜 3.人間の尊厳の概念の実定化 4.人間の尊厳の定義—賦与理論、能力理論、関係理論 5.G・デューリッヒの客体定式 6.人間の尊厳の法的性格(1)—基本権or原理 7.人間の尊厳の法的性格(2)—人間の尊厳と基本権との関係 8.人間の尊厳と主体的自由 9.人間の尊厳と人間の生命(1)—概説 10.人間の尊厳と人間の生命(2)—堕胎判決 11.人間の尊厳と人間の生命(3)—人的射程範囲(始期と終期) 12.人間の尊厳と人間の生命(4)—人工生殖、着床前診断、消費的胚研究 13.人間の尊厳と人間の生命(5)—遺伝子治療、クローン技術 14.人間の尊厳の概念の再構成 15.まとめ |
授業時間外の学習(準備学習など) | 教務課Webページで確認してください。 |
評価方法 | 定期試験が100% |
テキスト | |
その他 |