06163 ヨーロッパとの出会い1,2
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選必 |
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春学期 秋学期 |
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2 |
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1〜4 |
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米山 優 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | イタリアとの出会い |
授業概要 | ヨーロッパへの旅行先の中でも、現在、かなり人気のある国であるイタリアについて、少し深く入り込んでみることで、現代社会や現代の学問そして私たちの生き方などについてまでも考える素材を提供する授業である。話題は、料理・音楽・造形芸術・科学思想・都市の景観にまでおよぶ。必要に応じて、ビデオを見せたり、音楽を聴かせたりする。 |
学修目標 | 1.イタリア人の生き方についての<脳天気に明るくて、いいかげん>といったステレオタイプ的な見方に対して、少しでも風穴を開けられるような話題を提供する。 2.それを前提にして、「出会い」を意識しつつ物事を深く考え、行動する意欲をかきたてるヒントを提供する。 |
授業計画 | 1.イタリアという国の成り立ちについて述べる。 2.フィレンツェ・ルネサンスの前提となる事柄について論じる。 3.フィレンツェ・ルネサンスの新プラトン主義について紹介する。 4.新プラトン主義と絵画との関わりについてボッティチェッリやレオナルド・ダ・ヴィンチを例にとって説明する。 5.個人主義の成立をフィレンツェの芸術家にみる説を紹介する。 6.個と全体(集団)との関わりについて考えるヒントを模索するためポリフォニー(多声性)という概念を検討する。 7.ルネサンスのポリフォニー音楽を紹介する。 8.ポリフォニーの議論を都市という場面に展開する。 9.ポリフォニーの議論を料理の場面に展開する。 10.個の捉え方を科学思想にまで踏み込んで考察する。 11.個とそれを包むもの(例えば社会)との調和について考える。 12.調和の哲学的基礎へと議論を展開する。 13.モナドロジックでポリフォニックな哲学というもののヒントを提示する。 14.創造的な働きに関わる<連句モデル>とでもいうものを示す。 15.ヨーロッパ的な考え方と日本的な考え方の対比について論じる。 16.定期試験(レポート) |
授業時間外の学習(準備学習など) | 1.講義用のテクストをネットにアップロードするので予習をしておくこと。 2.前回までのプリントをすべて復習しておくこと。 |
評価方法 | 出席と定期試験時の最終レポートによる。 これらの重みは、下記メールや情報カードによる授業参加度50%、最終レポート50%。 |
テキスト | プリントを配布する。 |
その他 | 出欠の確認と、講義に関するコメントや質問を受け取るために、講義中に携帯電話から私あてのメールを送ってもらう。もちろん、携帯電話を持っていない人や使いたくない人は、別途、出席を確認する(具体的には講義終了時に情報カードに名前やコメントなどを書いてもらう)。 |