06324 人間と環境4
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選必 |
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秋学期 |
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2 |
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1〜4 |
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平川 武仁 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | 身体運動を介した脳・身体・環境の相互作用 |
授業概要 | 人間は日常生活において、コップに手をのばして掴むこと、歩や走などにより移動することなど、比較的単純な運動から、スポーツや芸術における技能の熟達という複雑な運動まで、多種多様な水準において、運動技能を熟達させながら成長していく。 本講義では、これらの運動技能の構造と、習得される過程について、知覚運動学習の観点から考察する。そこでは、人間の身体の内部処理を計算機の入出力過程に模して理解する情報処理アプローチと、脳、身体、環境の結合性を重視する非線形力学系アプローチや生態学的アプローチを比較しながら、人間と環境の関係性について理解を深めていく。 |
学修目標 | 身体運動を介した人間と環境の関係性について、様々な捉え方があることを学びながら、人間が運動を獲得していき、運動できるようになる構造を理解することを目標とします。 |
授業計画 | 1.はじめに:講義概要、脳・身体・環境の接点とは 2.身体運動とは 3.身体運動の線形制御による理解 4.身体運動の非線形力学系による理解 5.知覚と運動系の統合 6.感角と運動系の自己組織的協調 7.運動制御と学習の機構 8.身体運動の律動的生成 9.身体の冗長な自由度の制御 10.運動生成のための内的計画 11.身体運動の内的表象と制御 12.学習による内的表象の変化 13.環境適応と運動発現 14.運動発現による内的表象の変化 15.身体運動による脳・身体・環境の相互作用 |
授業時間外の学習(準備学習など) | スポーツなどの身体運動に関する書籍を図書館で借りて、「身体の制御」という視点に基づいて、一冊以上、読むことが望ましい。このことによって、本講義で取り上げる内容の理解をさらに促すことが可能になる。もし、スポーツ以外の身体運動に関心がある場合は、ピアノやギターなどの演奏、あるいは絵画などの創作における描画などに関する技能を記述した書籍でも構わない。 |
評価方法 | 毎回の講義の最後に提示する授業内容に関する論述問題一題への回答内容の評価(45%)、期末試験(筆記)の評価(55%)に基づいて総合評価する。 |
テキスト | 授業で必要な資料は、逐次、配布する。 |
その他 |