06532 プライバシーと倫理1,2
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選必 |
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秋学期 |
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2 |
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1〜4 |
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阪本 俊生 |
他の科目との関連 | |
履修対象学科 | 全 |
副題 | プライバシーの人間学 |
授業概要 | 社会学、文化人類学、心理学、法学、社会史など、幅広い分野からの議論を視野に入れつつ考える。これらプライバシー意識を多角的な視点から紹介した後、この意識を近代に特有の社会現象としてとらえつつ、私たちの社会において、プライバシーをもつことがいかなる意味を持っているのかについて話していく。 |
学修目標 | プライバシーについての基礎知識の習得。またプライバシーという近代特有の社会意識の出現やそれが生まれてきた要因などを探求することを通じて、近代人がどのような精神的特徴や性格を持つか、そしてその近代人たちによってつくられてきた近代社会の諸特徴とそれとがどのようにかかわっているかを理解する。その後、今日私たちをとりまく個人情報の管理、ネット社会、監視社会化などが、近代社会と私たち人間におよぼす影響がいかなる性格のものかを学ぶ。 |
授業計画 | 講義は三部から構成される。 I プライバシーの基礎知識 1〜2 プライバシーはなぜ必要なのか 3 プライバシーのアポリア 4 概念を整理する努力とプライバシーの諸定義 II プライバシーの社会学 5 プライバシーを分析する社会学的視点 6 写真とプライバシー 7 個人の複製化とプライバシーの問題、あるいは著作権とプライバシー 8 覗きとプライバシー 9 近代の覗き趣味とプライバシー 10 個人の物語化とゴシップ記事の問題 11 モデル小説の問題 12 近代の個人としてのプライバシー III 監視社会化とプライバシー 13 プライバシー意識の高まりと監視社会化の同時進行 14 近代の個人の行方 15 その他 |
授業時間外の学習(準備学習など) | 復習し、内容を理解しておくこと。テキストを読んでおくことが望ましい。 |
評価方法 | 学期末の筆記試験(90%)および授業参加度(10%)。 |
テキスト | 阪本俊生、『プライバシーのドラマトゥルギー』、世界思想社、1999。 阪本俊生、『ポスト・プライバシー』、青弓社、2009。 |
その他 |