南山大学

 
指定
選必
期間
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
原 不二夫
他の科目との関連
履修対象学科
副題 東南アジアにとっての「大東亜戦争」
授業概要  1941年12月に始まり45年8月に終った「大東亜戦争」は、わずか3年8ヵ月の出来事ではあったが、東南アジアの歴史を画する重要な作用を果たした。日本国内ではその評価をめぐって今も時に厳しい対立が表面化する。本講では、できるだけ主観的な評価は避け、どのようにして開戦への道が敷かれたか、占領下でどのような政策が施行されたか、それは東南アジア社会に何をもたらしたか、東南アジアの人々はどう対応し、またどのように評価することになったか、を客観的に見ていきたい。
学修目標  戦後は通常「太平洋戦争」と呼ばれる先の大戦については、今も評価が定まらず、むしろ肯定論、否定論の溝は深まっているかの感がある。本講義では、日本軍占領下の東南アジアで現実に起きた様々な事実を提示することで、この戦争について、「思い込み」にとらわれず冷静に見る目を培いたい。戦争評価についての対立が日本とアジアの関係を阻害するような状況を改めなければならない、と考える者が増えて欲しい、という思いもある。
授業計画 1 「大東亜戦争」への相対立する評価
2 開戦への道──「アジアの解放」と「資源確保」
3 「大東亜会議」
4 マレー民族主義運動と日本、インド人政策
5 華僑政策
6 食糧問題
7 教育政策
8 労務者、従軍慰安婦
9 抗日闘争(I)
10 抗日闘争(II)
11 映画上映
12 「大東亜戦争」は何をもたらしたか
13 戦後賠償
14・15 まとめ
授業時間外の学習(準備学習など) 授業で提示した関連文献の講読。
評価方法 期末試験
テキスト 特に指定せず、随時関連資料を提示する。
その他