南山大学

 
指定
選必
期間
春学期
単位
年次
1〜4
担当者
宮原 佳昭
他の科目との関連
履修対象学科
副題 儒教の歴史と現在
授業概要  儒教は、中国の伝統思想(道教・仏教と並ぶ)・正統学問として、古代より近現代にいたるまで、中国およびアジアの社会に大きな影響を与えてきた。また、儒教の教義は各地域・各時代の人々によって新たな解釈がなされ、現代に生きる私たちに指針を示してくれる。儒教を理解することは、伝統中国そして近現代東アジア社会を理解するための大きな鍵であるといっても過言ではない。
 以上の意義に基づき、本講義では中国および東アジアにおける儒教の歴史を講義する。
学修目標 ・儒教の教義、東アジアにおける儒教の社会的位置づけ、およびそれらの変遷を理解する。
・儒教の世界観、儒教の歴史的・現代的意義について、各人がイメージを形成する。
授業計画 1.ガイダンス
2.儒教の概要(1) —儒教的世界観—
3.儒教の概要(2) —孔子と『論語』—
4.中国における儒教の盛衰 —道教・仏教との関係—
5.朱子学 —朱熹の生涯と思想—
6.陽明学 —陽明学の到達点—
7.朱子学・陽明学の東アジア社会への影響
8.近代中国と儒教(1) —西洋世界との関わり—
9.近代中国と儒教(2) —孔教運動—
10.近代中国と儒教(3) —新文化運動—
11.近代中国と儒教(4) —新儒家—
12.現代中国と儒教(1) —文化大革命期を中心に—
13.現代中国と儒教(2) —改革開放以後における再評価—
14.東アジアにおける儒教のいま
15.まとめ
授業時間外の学習(準備学習など) 授業の前後に、以下のいずれか書籍の該当部分を読んでおくことが望ましい。
 ・島田虔次『中国の伝統思想』(みすず書房)
 ・陳舜臣『儒教三千年』(中公文庫)
 ・加地伸行『儒教とは何か』(中公新書)
評価方法 小レポート(授業内容の要約を中心に、全3回)が30%、定期試験が70%。
テキスト プリント配布。参考文献は講義中に随時紹介。
その他