南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
西江 清高
他の科目との関連
履修対象学科
副題 東アジア世界の諸相
授業概要  「中国」的世界は、その近隣諸地域との密接な関係のなかで成り立ってきた。本講義は、古代における中国大陸の「周縁部」、特に中国南部から東南アジア大陸部の諸地域に注目し、四川、雲南、ベトナム、東南沿海部などに展開した地域的文化について講ずる。「正統」な中国史の外に置かれて、文献的記録も少ないこれら諸地域の古代史を、出土資料を利用しながら再構成することが目標である。また、古代における地域間の交流について考えることで、これらの諸地域を東アジア世界全体のなかで文化史的に位置づけてみたい。今年度は、中国西南部の四川地方を中心にとりあげる。
学修目標 「文明」の「周縁」とされてきた世界から、「文明」世界を見る視点を養う。また「地域」の視点から歴史をとらえなおす思考を学ぶ。
授業計画 1〜2. 「中国」的世界とその周辺
3. 中国南部の諸地域
4〜5. 四川の生態環境と古代の農業事情
6〜7. 四川古代の水利と社会
8〜12. 四川古代史の再構成
13〜14. 雲南の考古学—農耕民と遊牧民の出会い—
15. まとめ
授業時間外の学習(準備学習など) 授業の進行にあわせて、各自工夫した文化地図を自作する。
評価方法 定期試験100%により評価する。
テキスト 必要に応じてプリントを配布する。
その他 広い地域をあつかうので、東アジア、中国周辺地域の地図を利用することが多い。GISを利用した、地理的空間的理解を重視する。