南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
池田 洋子
他の科目との関連
履修対象学科
副題 日本中世水墨画美術史
授業概要 日本中世美術に特筆すべき絵画ジャンルである“水墨画”は、その起源を中国に持つ。日本への請来は、貿易品の“唐物”としての中国水墨画絵画のほかに、禅宗という宗教を通しての実践という複雑な受容があった。
本講義では、“水墨画”の中国での発生と展開を確認した上で、日本での受容から変容の展開の様相を日本中世の代表的な水墨画作品を取り上げてその特徴を造形的な要素の解説とその制作者の特性を通した考察を話す。
学修目標 日本中世の水墨画作品を通して、作品理解の方法と日本の水墨画の展開史を理解する。
授業計画 1.中国の水墨画
2.12世紀日本の水墨画受容
3.13世紀日本の水墨画受容
4.鎌倉時代の伝統的な絵画の状況
5.14世紀の日本水墨画界のありよう
6.15世紀日本で制作された水墨画I
7.15世紀日本で制作された水墨画II
8.15世紀日本で制作された水墨画III
9.15世紀末16世紀初日本で制作された水墨画
10.16世紀日本の水墨画変容I
11.16世紀日本の水墨画変容II
12.16世紀日本の水墨画変容III
13.17世紀における日本的水墨画の成立I
14.17世紀における日本的水墨画の成立II
15.まとめ
授業時間外の学習(準備学習など) 予習—教科書の該当部分を読む。
復習—授業時間に取り上げた作品を大きな図版等で特質を確認する。
評価方法 ● 筆記試験またはレポート試験により以下の項目について評価する(90%)
 (1)水墨画受容の時代的な特性の理解度
 (2)作品の特徴(モチーフ・色彩・構成・造形意図など)の理解度
 (3)水墨画作品制作者の特性の理解度
● 授業参加度も考慮する(10%)
テキスト カラー版「日本美術史」  監修辻 惟雄    美術出版社
その他 参考図書
『岩波日本美術の流れ』10—13世紀、14—16世紀、17—18世紀 岩波書店
『日本美術全集』講談社・学研、『名宝日本の美術』小学館など大型書籍 
履修上の留意点
持参したノートに毎回記入したことが評価試験時の重要な参考資料になります。
欠席が開講回数の3分の1(5回)以上の場合は評価対象外になります。