南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
1〜4
担当者
石井 一成
他の科目との関連 高校で物理を履修している必要はない。初めて履修するものとして授業を行う。
履修対象学科
副題 物質の物理学
授業概要 物質のなりたちはいつの時代でも物理の中心的なテーマとして研究されてきた。この授業では「原子と原子核」をテーマとして、物理の世界を学ぶ。物理では、枝葉末節にとらわれず、現象の本質を基本的な法則や簡単なモデルによって理解することが大切である。
学修目標 原子と原子核に関する基礎力として、
1.原子の基本的性質(原子の構造、原子核の構造、元素、原子番号、質量数、同位体)
2.原子核の基本的性質(安定核種と不安定核種、放射性崩壊、核分裂)
3.放射線の安全問題と原子力の平和利用と軍事利用の物理的関連
が理解できるようになる。
物理的認識の応用力として、
4.物事を大まかに正しく理解する力
5.有効数字1桁で計算する力
6.誤差に対するセンス
を身につける。
授業計画 最初に、原子と原子核の基本的な性質を学ぶ。次に、原子核の不安定性という問題を取り上げ、放射性崩壊と核分裂について紹介する。
1.物質とは何か(1)
2.物質とは何か(2)
3.元素と原子(1)
4.元素と原子(2)
5.原子核(1)
6.原子核(2)
7.放射性崩壊(1)
8.放射性崩壊(2)
9.放射性崩壊系列(1)
10.放射性崩壊系列(2)
11.年代測定(1)
12.年代測定(2)
13.核分裂(1)
14.核分裂(2)
15.秋学期のまとめ
授業方法:
授業では、主にプロジェクターを用いた講義を行う。歴史的に重要な研究も紹介し、ビデオを見る。一方的に情報を受信するだけではなく、手を動かして、簡単な計算や作図の練習をするなどによって、物理の実際を体験的に学ぶ。
授業時間外の学習(準備学習など) 1.授業で課された宿題とレポート。
2.授業で適宜与えるヒントに基づく自習と研究。
評価方法 授業中の簡単な演習と宿題、レポート、期末テストによって評価する。学修目標にあげた知識と技能が身についたかどうかを
1.有効数字1桁の概算ができるか
2.1回の授業で学習した内容を800字程度にまとめることができるか
3.原子と原子核の基本的な性質が理解できて、それを説明することができるか
という観点から評価する。
演習・宿題とレポートで合計70点満点、期末テスト30点満点で、総計100点満点で60点以上が合格である。
テキスト 『物理学A&B』、柏村昌平著、学術図書出版社(初回から毎回使用)
その他 教科書は必ず購入し、毎回持参せよ。
関連ホームページ:http://www.ne.jp/asahi/nagoya/kazu/
メールアドレス:kazu@nagoya-u.jp