南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
丸山 徹
他の科目との関連
他学科履修
副題
授業概要 「日本語という幻想」などという表現を最近よく耳にする。この講義では日本語に多様な相を認めつつ、しかし日本語としての統一を頭から否定することはせず、空間軸、時間軸のなかの多様な「日本語」に、一方でいかにひとつの統一を見ることができるかを考える。19世紀来の比較言語学の手法および20世紀の言語類型論の見方を援用し、考察を進める。
学修目標 (主として現代日本語諸方言の考察を通して)「日本語」の多様性について考える。さらに比較言語学や言語類型論の方法を援用しながら、そこにどのような「ゆるやかな統一」が見られるかについての理解を目指す。
授業計画 1.言語の政治性
2.「日本語」ということばの成立
3.日本語の多様性と「標準語」「共通語」
4.日本語の多様性とキリシタンの対応
5.日本各地の方言(1)東部方言
6.日本各地の方言(2)西部方言
7.日本各地の方言(3)九州方言
8.日本各地の方言(4)琉球方言
9.方言周圏論
10.比較言語学と日本語
11.言語類型論と日本語
12.方言間の「対応」
13.「ゆるやかな統一」としての「日本語」(1)
14.「ゆるやかな統一」としての「日本語」(2)
15.まとめ
16.定期試験
授業時間外の学習(準備学習など) 1.毎回配布するプリントをよく読み、その週の授業の復習、および次の週の授業の予習をしておくこと
2.講義で扱うトピックに関し、各自の方言ではどうなのかについて考えておくこと
3.わからないことはよく頭の中でまとめ、次の週の「質問」として準備しておくこと
評価方法 授業参加度 40%、定期試験 60%
テキスト プリントを配布する
その他