南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2
担当者
斎藤 衛
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 日英語の文法現象と言語理論
授業概要  本学科生は、3・4年次に演習(ゼミ)を履修し、4年次には研究プロジェクト論文(いわゆる卒業論文)を作成しなければなりません。2年次の基礎演習は、そのための準備講座です。各担当教員がそれぞれの専門領域で開講するゼミ形式をとります。
学修目標  1年次の基礎演習で学んだ技法を応用し、ある特定の学問領域における問題発見法、効果的な発表、議論の仕方、論文(レポート)の書き方などを身につけます。
授業計画  日英語の身近な文法現象を共に分析しつつ、人間言語一般の特徴について考える。今年度は、岸本秀樹著『ベーシック生成文法』を教材として、文の構造と意味、文法格 (格助詞) の役割、数量詞や代名詞の解釈、様々な要素の移動 (転移) など、主要な文法現象を概観する。日英語の文構造の相違はどこにあるのか、受動文はどのようなメカニズムによって形成されるのか、日本語に本当の代名詞はあるのか、語順は意味解釈にどのような影響を与えるのか、といった問いを追求しながら、文法分析の基礎を習得し、人間言語の本質を追求する方法を身につける。受講者は、毎週10ページくらいテキストを予習して、積極的に授業に参加することが求められる。

1.言語学の対象と研究方法
2.人間言語の普遍的性質
3.文法範疇(動詞、名詞等)
4.文の基本構造(1)
5.文の基本構造(2)
6.主語、目的語の意味役割
7.受け身文の形成と解釈
8.数量詞の分布と解釈
9.代名詞の文法的・意味的性質
10.目に見えない主語
11.目的語のような主語
12.主語の移動
13.動詞の移動
14.Wh疑問文と主題化
15.総復習
授業時間外の学習(準備学習など)  予習、復習に加えて、随時短いレポートを提出してもらう。
評価方法  授業への貢献度25%、レポート25%、最終課題(5枚程度の論文50%)
テキスト  岸本秀樹『ベーシック生成文法』、ひつじ書房、2009.
その他