南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
3
担当者
SAGAYARAJ Antonysamy
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題  エスノナショナリズムと集団的暴力
授業概要  民族・宗教紛争は現代における重要な問題です。それはいたるところでおこっているだけでなく、次第に激しく、頻繁になっています。多くの国々が何らかのエスノナショナリズムの紛争を抱えており、そうした紛争の多くで暴力、殺人、放火、建物の破壊が行われています。民族紛争のために多くの人々が住む場所を失い、近隣の国の難民キャンプに身を寄せるという事態もしばしば起こっています。テロリズムや反テロリズムに現れている通り、破壊の技術は国境を越えて国際化しています。この演習では、民族・宗教紛争を、人類学的視点から理解し、議論することを目的としています。
学修目標  授業では、幅広い比較の視点から、具体的事例と理論研究をとおして、民族紛争の複雑な本質を研究し、理解することを目指します。
授業計画  春学期は、まず南アジア(特にインド、スリランカ、ネパール、パキスタン)における民族紛争に関する講義を行います。その後、各ゼミ生が関心のあるテーマ(南アジア)を選び、それに沿った論文の要約を作成し、発表します。英語の論文を読み、日本語で発表することも可能です。発表後はディスカッションを行います。
 そして夏休み中には自分の研究テーマ(南アジアに限定しない)を決め、それに関連する文献を集め、計画書を作成してもらいます。秋学期には『文化人類学20の理論』を読んで発表し、人類学の理論的側面を学びます。そしてそれを踏まえた上で、夏期に作成した計画書を見直し、各人の研究テーマについて発表してもらいます。

春学期
1〜3.イントロダクション(民族紛争について)
4〜14.発表
15.まとめ

秋学期
1.イントロダクション
2〜12.『文化人類学20の理論』の発表
13〜15.研究テーマの発表
授業時間外の学習(準備学習など)  発表の有無にかかわらず、授業でとりあげるテーマを予習しておくこと。
評価方法  授業参加度(10%)、毎回のプレゼンテーション(40%)、レポート(50%)
テキスト
その他 相談時間
◯通常のオフィス・アワー
◯事前にメールなどで連絡してください。・他の時間でも可能です。
 saga@nanzan-u.ac.jp