南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
3
担当者
服部 裕幸
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題  現代英米の哲学
授業概要  現代英米哲学の主要なトピックの一つである知識の哲学、心の哲学あるいは言語哲学を研究する予定です。現代は何でも科学的に解明できると思われがちであるが、はたしてそうなのだろうか。知識又は心というものそれ自体も科学的に解明できるのだろうか。この問に唯物論的な立場に立つ人はイエスと答えようとし、伝統的認識論者や二元論者はそれに反対する。今はどのようなことが争点になっているのだろうか。われわれはどう考えるべきだろうか。言語学は言葉についての疑問のすべてに答えてくれるのだろうか。こうしたことを研究します。
学修目標  哲学の文献の読解力、哲学の議論の仕方、哲学的論文の書き方などを身につけると同時に、4年次における卒論のテーマを見つけることを目標とする。
授業計画  (春学期)テキストとして知識の哲学又は心の哲学に関する本又は論文を使用し、これを輪読していきたい。最初の時間に分担を決めるので、あらかじめテキストを購入しておくこと。次の回から、レポーターが各自報告して、報告内容に関して全員で議論していきたい。レポーターはレジュメを作成することが要求されます。座長(司会者)も学生諸君の中から選びます。
1回目 ゼミの運営のしかたの決定
2〜14回目 発表、質疑応答
15回目 総括
 (夏休み)夏休みには授業に準ずる形で合宿をおこなうことが期待されているので、受講者は是非前向きに企画するなどしてください。
 (秋学期)4年になってから研究プロジェクトのテーマとして選ぶ予定のものに関する文献を各自選んで、それについての報告をしていくという形式で授業を進める予定です。したがって、夏休みが終わる頃までには、ある程度までテーマを決めておく必要があります。但し、テーマは必ずしも知識の哲学や心の哲学や言語哲学に関するものである必要はありません。各自の関心にしたがって決めてください。テーマの選択や選択したテーマに関する文献に関しては可能な限り相談にのりますので、ゼミの時間以外でも研究室に足を運んでください。
1〜14回目 発表、質疑応答
15回目 総括
授業時間外の学習(準備学習など) 1.レポーターはレジュメを作成し、当日配布できるようにしておくこと。
2.レポーター以外の者も、当日読むことになっているテキストの部分を十分読んで、質問又はコメントを用意しておくこと。
評価方法  普段のゼミでの発表や討論への参加の程度(50%)、レポート(50%)によって評価します。やむをえない事情でもないかぎり、ゼミの欠席は認められない。無断欠席など論外である。
テキスト  テキストは、知識の哲学ならば戸田山和久『知識の哲学』産業図書、心の哲学ならばサール『MIND心の哲学』朝日出版社、言語哲学ならばライカン『言語哲学』勁草書房です。
その他