南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
斎藤 衛
他の科目との関連
他学科履修
副題 意味とは何か
授業概要  意味の分析に関わる根本的な問題をとりあげ、概説する。そもそも意味とは何なのか。辞書は、語の意味を定義できているのか。語の意味はどのように「文化」を反映しているのか。文の意味は、それを構成する語の意味から導くことができるのか。数式の意味と我々が使用する日本語文の意味は、どのように異なるのか。コミュニケーションにおいては、発話文の意味が伝達されているのか。それとも、「言外の意味」が重要なのか。意味分析の歴史を振り返りながら、こうした問いを検討する。
学修目標  意味分析の基礎知識を身につけ、思考力、分析力を培う。
授業計画 1.序:言語学における「意味」の位置付け
2.フレーゲの指示対象と意義(1)
3.フレーゲの指示対象と意義(2)
4.数理論理学における文法と意味(1)
5.数理論理学における文法と意味(2)
6.自然言語の特質
7.指示対象をめぐる諸問題
8.モダリティと可能世界の論理学
9.時制の分析
10.グライスの会話の公理
11.意味とコミュニケーションをめぐって
12.文の統語構造と意味構造(1)
13.文の統語構造と意味構造(2)
14.文の意味と談話情報(1)
15.文の意味と談話情報(2)
授業時間外の学習(準備学習など)  復習を欠かさず行うこと。授業の理解を助けるために、数回課題を課す。
評価方法  課題(50%)、試験(50%)で評価する。
テキスト  必要に応じてプリントを配布する。
その他