南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
鈴木 真
他の科目との関連
他学科履修
副題 現代道徳哲学入門
授業概要  道徳哲学にとって中心的な問いとは、「倫理[道徳]って何?」「倫理にただしい答えなんかあるの?」、「どうしたら誰の(倫理についての)考えがただしいかわかるの?」、「倫理的に生きるってどういうこと?」、「何が善くて何が悪いの?」、「倫理的な人ってどんな人?」、などです。この授業では、同性愛、中絶、安楽死、動物の道徳的地位など、具体的問題に触れながら、上記のような一般的な問いを考察していきます。
学修目標 (1)道徳哲学の問題と議論について基礎的な理解をもつ
(2)倫理的問題に対して、鋭敏な感受性と論理的思考をもって対処できるようになる
授業計画 (カッコ内は、授業前に読んでおくべきテキストの該当箇所)
1.授業概要の説明、哲学と倫理学(序文)
2.道徳[倫理]って何?(第一章)
3.倫理って各文化によって違うの?(第二章)
4.倫理ってただの個人的意見なの?(第三章)
5.倫理と宗教って同じなの?(第四章)
6.人は必ず利己的なの?(第五章)
7.利己的に生きるべき?(第六章)
8.功利主義:「最大多数の最大幸福」(第七章)
9.功利主義 是か非か?(第八章)
10.倫理の普遍性(人を救うためなら嘘をついてもいい?)(第九章)
11.人格の尊重(人と物は違うように扱わないと)(第十章)
12.倫理は社会の取り決めですか?(第十一章)
13.倫理における女と男(第十二章)
14.徳と悪徳:どんな人であるべきだろうか?(第十三章)
15.まとめ
授業時間外の学習(準備学習など) 指定されたテキストの該当箇所を各授業前に読んでくること
評価方法 授業参加度30%、学期末試験70%
テキスト ジェームズ・レイチェルズ、『現実をみつめる道徳哲学』、古牧徳生・次田憲和訳、晃洋書房、2003(税込2940円)。
その他