22336 現代の考古学
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選 |
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春学期 |
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2 |
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2〜4 |
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坂口 隆 |
他の科目との関連 | |
他学科履修 | 可 |
副題 | 北米北西海岸の先住民社会 |
授業概要 | 北米は広大で、その気候・環境は地域により大いに異なる。北米北西海岸はサケをはじめとする魚類資源が最も豊富な地域の一つであり、この地域の先住民(インデアン)は漁労に依存し定住的な生活をしてきた。また、豊かなレインフォレストを背景に物質文化にはシダー(杉)が多用され、トーテムポールに代表されるように造形性にも優れている。その一方で、この地域の先住民社会は階層化し、冬季にはウィンターセレモニーが集中するなど複雑な儀礼生活も発達している。本講義では、北米北西海岸における先住民の多様なあり方について、講師のフィールドワークを中心に資源利用、集落遺跡の立地、環境と物質文化、社会編成、コンフリクト、芸術といったテーマを通して検討する。 |
学修目標 | 北米北西海岸の先住民は、海岸、河川という生態を背景に生業面では漁労に依存するという共通した特徴を持ちながら社会・文化的には多様である。本講義では、北米北西海岸の人類学・考古学的調査を通して、環太平洋地域における多様な狩猟採集民の進化のあり方について理解を深める。 |
授業計画 | 1.イントロダクション 2.北米北西海岸の人類学的位置 3.北米北西海岸の先住民社会:エリート層の機能と多様性 4.サケ漁と加工・保存技術に関する地域性 5.北米北西海岸の先史時代 6.ミッド・フレーザー(Mid-Fraser River)地域の概要 7.ミッド・フレーザー地域の大形住居と集落 8.Keatley Creek遺跡の発掘調査 9.地理情報システム(GIS)と人類学・考古学 10.民族誌にみるミッド・フレーザー 地域先住民の資源利用、集落、テリトリー 11.歴史・先史時代集落遺跡の立地分析 12.北米北西海岸におけるコンフリクトの性格 13.ミッド・フレーザー地域における先史集落遺跡の防御性 14.北米北西海岸先住民社会の現在 15.まとめ |
授業時間外の学習(準備学習など) | 各講義の際に教材を配布するので、良く読み予習してくること。 |
評価方法 | 授業参加度40%、レポート30%、期末試験30% |
テキスト | 各講義の際に教材を配布します。 |
その他 |