南山大学

 
指定
期間
秋学期
単位
年次
2〜4
担当者
服部 裕幸
他の科目との関連
他学科履修
副題 記号の哲学理論入門
授業概要 この世界の何かが、それとは異なる何かを表せば、それらはすべて記号である。それ故、言語音声も、文字も、 映像も、道路標識もみな記号である。そのようなことはどうして可能なのか。又、記号を理解するとはどういうことなのか。本講義では、こういったことを哲学 的観点から考察する。
学修目標 記号があらゆる所に存在しているということ、人間の精神活動が記号に大幅に依存しているということは、普通 の日常生活の中ではなかなか気づかれない。それに気づくということがまず第1の学修目標である。次に、人間の音声言語の構造依存性に気づき、理解するこ と、これが第2の学修目標である。最後に、記号の存在は社会的であって、なおかつある種の強制力を持っているということ、人間の知識はそのような社会的な 記号に依存しているということに気づくこと、これが第3の学修目標である。
授業計画 1. 記号論の問題意識
2. 3. 言語と他の記号
4. 5. 記号現象
6. コミュニケーション過程のモデル
7.  自然的記号と非自然的記号
8.  統辞論、意味論、語用論
9.  記号と意味
10. 意味と指示
11. 記号と統辞論
12. 推論と解釈
13. 世界の記号的把握
14. 文化記号論
15. まとめ
授業時間外の学習(準備学習など) 1, 学期中に、池上嘉彦『記号論への招待』岩波新書を読了すること。
2, 知らない人名や事柄が資料やノートに出てきたら、必ず事典などで調べておくこと。
評価方法 授業参加度(50%)、期末レポート(50%)で評価します。
テキスト 厳密な意味ではテキストではありませんが、池上嘉彦『記号論への招待』岩波新書を用意し、学期中に読み終えること。(レポートの課題はこの中から出します。)参考書としてエーコ『記号論1』岩波現代選書、エーコ『記号論2』岩波現代選書をあげておきます。
その他