南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
2〜4
担当者
長田 友也
他の科目との関連
他学科履修
副題 東アジア新石器段階における社会
授業概要  新石器段階の見直しが唱えられるようになり久しい。それは単純であると考えられてきた狩猟・採集経済が、それぞれの環境に適応する形で、高度な自然利用の実態が明らかになったことによる。さらに社会においても、自集団のみで自己完結するのではなく、婚姻・交易など他集団との複雑な交流が明らかになりつつある。
 この授業では、上記のような実態をふまえ、東アジア新石器段階において特殊な存在である日本列島の縄文時代文化を例とし、新石器段階における社会の在り方を検討する。さらに縄文時代にみられた社会のあり方と、東アジア各地の新石器段諸文化と比較検討することにより、新石器段階における社会とその機能について考えていく。
学修目標  東アジア新石器段階とその社会の特性について理解する。また物質文化的視点から社会研究へのアプローチ方法を理解するとともに、文化における社会の役割について考える。
授業計画 1.講義内容の紹介 新石器段階における社会について
2.概要紹介1 縄文時代の位置づけと範囲
3.概要紹介2 縄文時代の生業とその検討
4.概要紹介3 新石器段階における社会とは
5.縄文時代の社会1 縄文時代の社会について
6.縄文時代の社会2 墓制からみた社会1
7.縄文時代の社会3 墓制からみた社会2
8.縄文時代の社会4 装身具からみた社会
9.縄文時代の社会5 集団関係からみた社会1
10.縄文時代の社会6 集団関係からみた社会2 
11.縄文時代の社会7 縄文時代における社会の位置づけ
12.新石器段階の社会 縄文時代以後の社会とその研究
13.新石器段階の社会 東アジア新石器段階における社会
14.新石器段階における社会とは(1)
15.新石器段階における社会とは(2)
授業時間外の学習(準備学習など) 事前に縄文時代に関する概説書などを参照しておくこと。
その中で、社会についてどのように書かれているかをまとめておくと良い。
授業の復習については、授業中に指示をする。
評価方法 学期末に試験を実施する(50%)、小レポート(30%)、授業参加度・授業態度も評価に反映する(20%)。
テキスト 必要に応じてプリントを配布する。
その他