22591 フィールドワーク(文化人類学)I1,II1
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選 |
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通年+夏期後半 |
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4 |
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2〜4 |
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吉田 竹也 |
他の科目との関連 | 初登録の学生はI1に登録すること。文化人類学系の学科科目、共通教育科目を既習もしくは平行履習すること。 |
他学科履修 | 不可 |
副題 | 島嶼の文化人類学的研究 |
授業概要 | 文化人類学という学問の特徴は、文献研究の成果を、自身の現地調査での資料とつきあわせて、新たな議論の局面を切り開いていくところにある。授業では、まず文献研究によって現地調査の場所とテーマを絞り込み、テーマに適合した調査方法を学んだのち、全員で短期間の現地調査をおこなう。そしてそこで得た資料をあらためて文献研究とつきあわせ、討論・分析し、共同でレポートや報告書にまとめる過程を体験する。 |
学修目標 | 文化人類学の調査研究の醍醐味を体験する。とくに、相手に合わせて柔軟に対応するという、文化人類学的なフィールドワークのコツを学ぶとともに、このフィールドワーク実習をしっかりとしたデスクワークと有機的に結合させる。 |
授業計画 | 文化人類学の調査は、個人もしくは少人数での参与観察とインタビューを比較的長期にわたっておこなうことに特徴がある。もっとも、長期の調査を授業でおこなうにはさまざまな困難が伴う。そこでこの授業では、少人数のグループ学習のかたちで、まず春学期に学内で事前の学習を各自の発表をもとにおこなったあとに、夏期に約1週間の調査を学外授業としておこなうことにする。なお、調査やそれに伴う研究に関わる出費(旅費、滞在費、資料費など)はすべて履修者の個人負担となる。また調査をやり放しで終了するフィールドワークなどありえないので、秋学期の資料整理作業への参加を義務づける。以上の点をまず了承し、下記の注意点をよく読んだ上で登録すること。 本来この授業は、各自が作成した研究計画案を全員で検討し、研究テーマや調査地を選定するところからはじめるべきだが、今年度は沖縄周辺地域の島嶼社会を調査地候補としておきたい。 まず春学期では、デスクワークとフィールドワークおよびその後の研究についての計画を立て、全員で分担しながら、調査前に必要な知識や調査の方法について勉強し、結果をレポートにまとめる。 学外授業は、9月1日(木)〜7日(水)の1週間を予定している。現地集合・現地解散とする。もっとも履修者の都合にも配慮するので、正確な日程は後日相談して決める。台風などの不測の事態が生じた場合どうするか、いかに無理のない調査計画を立てるか、といった点の検討も、春学期の作業の中に含まれる。 秋学期では、春学期での事前のデスクワークと学外でのフィールドワークの成果とを踏まえつつ、これにあらたな事後的学習を総合したかたちで、各自の発表をおこない、既存の研究にたいして自分たちが何をおこなったのかを評価していく。なおフィールドワークの資料の整理は、グループの作業として授業の外でおこなう予定である。そして一定の段階で研究成果をとりまとめる。 (春) 1. ガイダンス 2. 作業の下準備 3〜13.研究発表と調査地選定作業 14. 確認 15. 総括 (夏期集中) 第1日 集合、ガイダンス、調査の開始 第2日〜第5日 各日ともインタビュー、データ整理、ミーティング 第6日 インタビュー、データ整理、ミーティング、お世話になった方への挨拶 第7日 挨拶、調査の総括と今後の作業の確認、解散 (秋) 1. 調査後の作業の確認、資料の確認 2〜13.研究発表と調査報告レポートの作成 14. レポート提出と相互チェック 15. 総括 |
授業時間外の学習(準備学習など) | プレゼン原稿、調査データの整理、報告書の作成などをはじめとする、調査や授業に関するもろもろの準備作業。 |
評価方法 | 上記の一連の作業に対する取り組み方を5割、レポートを5割で評価する。調査に当たっては、インタビューの際のエチケットや人との接し方、団体行動での振る舞いなどが、机上の勉強よりも重要であり、この点も取り組み方の中で評価の対象とする。 |
テキスト | |
その他 | 〈注意点〉 ・初登録の学生はI1を登録すること。 ・授業の性格上、またリスクの管理上も、多人数に履修を認めることは不可能である。そこで学部生の定員を10名、大学院生の定員を若干名と設定する。合計の履修希望者が13名をこえる場合は、履修への熱意、あるいは面接やレポートなどにより、履修者を絞り込む。絞り込みの手続きについては予備登録の際に説明する。 ・履修を希望する者は、前年度に必ず授業担当教員から説明を受け、指定された方法で予備登録をすること(正規の登録は自動登録の予定)。予備登録の手続きを踏まない登録は、これを認めない。 ・この授業の趣旨は、デスクワークとフィールドワークの往復作業を、最初のステップから共同で体験することにある。通常の授業以上に履修者の負担は大きいし、集団行動ゆえの困難も予想される。中途半端な気持ちで履修した者が、授業の円滑な進行を妨害する恐れもある。物見遊山的な参加者、目的意識の不明確な者、友達とつるむだけで個人としての取り組み意識に欠ける者、共同作業の苦手な者は登録しないでほしい。逆に時間と労力を惜しまず主体的に取り組む者、授業が終わった後にも任意でさらに継続的な作業に取り組もうとする者を歓迎する。 |