南山大学

 
指定
期間
春学期
単位
年次
3・4
担当者
村杉 恵子
他の科目との関連 言語学の基本的知識があることが望ましい。
他学科履修
副題
授業概要  心理言語学の三つの主要な分野である、言語獲得、文(章)理解、産出の諸問題について考察する。他の分野(統語論、音韻論、意味論、形態論、神経言語学、人工知能研究)との関連についても言及する。
学修目標 「人間の心に内在する言語知識とは、どのようなものなのか」について、考えることのできるようになることを目標とする。具体的なトピックを取り上げながら、言語知識と言語運用のメカニズムについて考えることによって、人間とは何か、サルと人間を分けるものは何か、人間に生得的に備わる「ことば」とはどのようなメカニズムをもつのか、自分なりの考えを持てるようになることをめざす。
授業計画  認知と言語との関連について、「言語獲得」と「言語障害」の視点から、言語のモジュールの独立性について考察する。其の上で、心理言語学の主要な柱である文法獲得、文(章)理解、産出の諸問題について、重要な研究を概説する。

第1週 人間言語にある普遍的な文法の特性
第2週 動物や人間のもつそれぞれの固有の生得的能力
第3週 チンパンジーの「ことば」
第4週 幼児の言語獲得
第5週 幼児の文法獲得
第6週 脳のメカニズム:失語症
第7週 記憶と言語のモジュールの独立性
第8週 自閉症と文法能力
第9週 産出のメカニズム
第10週 言いまちがえのメカニズム
第11週 若者ことばのメカニズム
第12週 方言と「言語」
第13週 手話のメカニズム
第14週 文章理解のメカニズム
第15週 文章理解のメカニズム
授業時間外の学習(準備学習など) 授業の前準備として、言語学の基礎科目の内容を復習しておくこと。
評価方法 授業への参加40%、中間スクイブ(短いレポート)20%、及び期末試験(筆記)40%で評価する。
テキスト 授業時に指定する。
その他