南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
3
担当者
津村 俊充
他の科目との関連 人間関係プロセス論(グループ・プロセス)、人間関係トレーニング、リーダーシップトレーニング、ファシリテータートレーニングを履修していることが望ましい。
他学科履修 不可
副題 ファシリテーション研究
授業概要  プロセスに着目したファシリテーターやファシリテーションに関する基本的な考え方を紹介している文献を読んだり、実際に様々なファシリテーションが行われている現場に出かけて行ったりしながら、社会変革をめざしたファシリテーション研究を実践的に行います。
 その結果、受講生一人ひとりが、小グループや大きな集団の中でファシリテーターとして働くことができる能力を身につけることを目標とします。3年次の春学期には、基本的なファシリテーション研究に関する文献などを読み、ファシリテーションの基礎を学ぶ。秋学期には、受講者のファシリテーターとしての体験を元に、自分なりのグループや組織の発達論とともに、自分がめざすファシリテーションのありようを探求する。
 ゼミの活動では、様々なファシリテーションの現場に出かけて学ぶとともに、インターネットの利用、たとえば、Twitterなどはゼミ生全員が活用するなど極力ネット環境などからも効果的に学ぼうとする、意欲的かつ活動的な人を求めます。
 また、演習の時間では、受講者一人ひとりがファシリテーション能力を身につけると共に、受講者同士の関係(グループ)にも焦点をあて、"今ここ"での関係の変革にも意識的に取り組みます。ゼミ合宿などの学生による自主的な企画への参加も期待します(春、夏予定)。
学修目標  小グループや大きな集団の中でファシリテーターとして働くことができる能力を身につけることを目標とする。
 そのために、文献や実際にさまざまなフィールで活躍している人々との対談などを通して、自分のグループ観やファシリテーション観をもてるようになることも目標としている。
授業計画  春学期には、様々な文献を読み、ファシリテーションの領域やありようを学ぶとともに、ファシリテーターとして持つべき基本的なスキルを学ぶトレーニングを行う。
心理人間学演習I(春学期)
1.春学期オリエンテーション
2.受講者の目標の明確化と共有化とともに、ゼミ全体の目標づくり
3.〜12.各自が関心をもっているフィールドに関する文献調査と発表
13.〜15.文献研究と毎回のファシリテーター体験を通して、自分のファシリテーション観のまとめと自分の今後のテーマの確立

秋学期には、春学期の終わりに設定したテーマ(フィールド)での活動計画を立て、実践に移すとともに、ゼミ生相互にフィードバックセッションを行い、各自のファシリテーション能力の向上をめざす。
1.秋学期オリエンテーション
2.〜13.各受講者が設定したテーマ(フィールド)での活動計画の発表と討議
14.〜15.一年間の活動のふりかえりと学びのまとめ
授業時間外の学習(準備学習など) ・自らの関心をもったフィールドでのファシリテーションを研究するために、授業時間外に文献の検索や実際に現場に出かけるなど準備学習がかなり必要となる
・授業内だけでは、十分に文献を取り扱うことができないので、多数の文献の精読が求められる。
・また、実際のさまざまな現場でのファシリテーション研究のために授業時間外に現場に出かけファシリテーターなどの実践家と対話をする時間も必要となるだろう。
評価方法 文献などのプレゼンテーション(30%)、授業内のファシリテーション度(30%)、および提出された研究レポート(40%)により評価する。
テキスト
その他 ゼミ生は、ファシリテーション研究ゼミ生履修生グループとして、ともに学ぶ一つのグループを形成するわけであるから、受講者同士の関係にも焦点をあて“今ここ”での関係の変革に意識的に取り組みたい。毎授業のグループ内のダイナミックスから学ぶことを大切にしたいと考えている。夏・春に行われるゼミ合宿には、全員参加し自主的な運営が行われることを期待している。