南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
3
担当者
川浦佐知子
他の科目との関連 「質的研究法」(秋)を受講すること
他学科履修 不可
副題 アイデンティティ研究ゼミ
授業概要 本演習では「アイデンティティ」を主要テーマとし、“自己”をどう定義づけるか、帰属感をめぐる問題、“自己”をどう社会、世界、歴史の中に位置づけるかといった問いに、質的研究法を用いてアプローチする。心理人間学演習Iでは、文献講読、文献研究を通して各自、研究における問題設定を行い、IIではインタビュー調査の実施、データの分析を行う。尚、インタビューの進め方、データ分析は、「質的研究法」を受講することで習得すること。(演習と平行して3年次に受講することが望ましい)。ゼミにおいては互いにフィードバックをしながら、各自の研究を研鑚することが望まれる。
学修目標 1.自分のもつ疑問、興味を、研究可能なテーマ、課題へと置きかえるプロセスを体得する。
2.自分のプロジェクトを計画、推進する力をつける。
3.レポート作成、プレゼンテーションを通して自分の考えを伝達するスキルを育てる。
    ・文章作成、再読、構成、再構成という過程を習得する。
    ・自分の論の進め方が読む人、あるいは聴く人に充分理解されるよう、構成力をつける。
4.既存する文献、研究を建設的に批判、検討する力をつける。
授業計画 <春学期>
(1) 発達理論におけるアイデンティティ
(2) アイデンティティの社会的側面
(3) 社会構築主義とアイデンティティ
(4) アイデンティティと歴史
(5) 論文の全体構成と文献研究:文献研究の書き方
(6)〜⑪ プレゼンテーション:文献研究発表 
⑫ 研究プロセスとその流れ
⑬ データ収集へ向けて
⑭ 「文献研究—データ収集・分析—研究考察・結論」の関連
⑮ 春学期まとめ

<秋学期>
(1) アイデンティティとナラティブ
(2) 研究深化のためのノート・テイキング
(3) 研究深化のための資料収集
(4) 質的研究批評(1)
(5) 質的研究批評(2)
(6) 質的研究批評(3)
(7) インタビュー逐語検討(1)
(8) インタビュー逐語検討(2)
(9)〜⑬ プレゼンテーション:分析発表
⑭ インタビューをふりかえって
⑮ 秋学期まとめ
授業時間外の学習(準備学習など) ・授業に先立ち、課題図書、配布資料をよく読んでおくこと。
評価方法 ゼミ参加度(10%)、課題(20%)、プレゼンテーション(40%)、最終レポート(30%)に基づく総合評価
テキスト
その他 3年次秋学期に「質的研究法」を受講すること。