南山大学

 
指定
期間
春学期
秋学期
単位
年次
4
担当者
中野 清
他の科目との関連
他学科履修 不可
副題 わたし哲学・倫理学
授業概要  本授業は、心理人間学科でテーマとされるさまざまな問題群(人間の発達、人間関係、環境との関わり、心の諸問題、学習、家族、文化など)に対し哲学的思索を試みる場である。また、人間存在と心の問題を取り扱うとき必須のテーマとなる「わたし」という存在と意識の成り立ちを哲学的アプローチによりさぐってゆくことがこの授業の基礎テーマである。この問題意識をベースに受講生は自分の関心テーマを定め、文献研究や発表、討論を通して自分の考えを深めてゆく。各人がテーマ研究をすすめてゆく上で必要となる文献研究の方法や討議の方法もあわせて学習する。
学修目標 1 自分の価値観・人間観・世界観を吟味する姿勢を身につける
2 問題への哲学的・倫理学的アプローチの基本を知る
3 研究論文の基本的要件をふまえて論文を作成することができる
授業計画 授業の進め方と課題は、つぎのとおり。
〔演習III〕
1〜2.(1)オリジナル文献を読む訓練(宮澤賢治の詩を身読する)
3〜4.(2)発想整理法と文献収集・整理の訓練
5〜6.(3)指定文献(下記テキスト)の概要説明と初読
7〜15.(4)指定文献(下記テキスト)の分担発表と討論

〔演習IV〕
1〜4.(5)研究プロジェクトの対象となる主要文献を検討し、中間発表の準備をする
5〜14.(6)順に研究成果を発表し、全員で批判的討議を行う
15. (7)これまでの討議を整理する
授業時間外の学習(準備学習など) なぜなに読書記録(所定用紙)を毎週作成する。〔演習III〕〔演習IV〕
評価方法 (a)授業参加度(15%)、授業課題(10%)、個人発表と討議での発言(15%)の合計40%、(b)読書記録・なぜなに読書記録20%、(c)期末レポート40%により評価する。
テキスト 木村敏『時間と自己』中公新書、1982年
その他